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<<   作成日時 : 2019/02/03 23:11   >>

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今日の朝日新聞に「学校安全 教職課程必修に」という記事が一面に大きく出ていました。

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『朝日新聞』2019年2月3日朝刊

記事は学校の安全対策は2001年の大阪教育大附属池田小学校での殺傷事件を契機に進み、09年に学校保健法が学校保健安全法に改められ、国や学校設置者、学校が学校安全のために取り組む内容が定められたこと、教育職員免許法と施行規則の改正にともない、「学校安全への対応」の必修化が盛り込まれ、文科省は教職課程で習得すべき内容を指針として示し、、2019年度から教職課程で、学校安全に関する内容が必修になることを解説したものとなっています。そして、28面では、池田小学校事件を題材に学校安全と危機管理に関する大阪教育大学での講義の事例を紹介しています。

この教職課程での必修化は、記事にもあるように、学校で起きた事件や事故、東日本大震災などの災害の教訓から、日頃の危機管理や発生時の対応が的確にできる教員の養成するねらいがあります。

私も、中央学院大学の教職課程で「生徒指導及び進路指導」を教えていたときに、学校安全の問題をとりあげて授業をしたことがあります。

レジュメは次の通りでした。
1.大阪教育大学附属池田小学校事件
 ・事件の概要
 ・学校側の対応不足
 ・学校の安全対策
2.学校安全の領域
 ・学校安全とは
 ・学校安全の領域
3.学校管理下の事故災害の実態
 ・学校管理下の事故災害の発生状況
4.学校安全における方策
 ・危機管理の段階
 ・活動内容
5.学校安全計画
 ・学校安全計画
 ・危険等発生時対処要領(危機管理マニュアル)
6.災害共済給付制度
 ・災害共催給付制度
 ・学校の管理下
7.学校安全に関わる法律等
 ・学校保健安全法
 ・閣議決定「学校安全の推進に関する計画」

授業では1時間しか取れませんでしたが、レジュメに沿って、私が在職していた高校の例も紹介しながら、話をしました。そして、特論として、「組体操はやめたほうがよいか」というテーマで、内田良・名古屋大学准教授の組体操をやめたほうがよいという主張を紹介して、グループ討議をし、グループの意見を発表してもらいました。

学校安全の問題について、文科省は、必修化によって採用後の研修は教職課程の指針を前提に内容を上乗せして設計できるとしています。しかし、生徒の安全については日々の教育活動を経験していないと、学校安全の必要性を理解させることはできても、事故対応などの実際を身につけさせるのは難しいように思っています。

なお、この朝日新聞の記事では、教職課程コアカリキュラムの問題点、すなわち教員養成の画一化がすすみ、国家統制が強化されたことについては触れていません。
教職課程コアカリキュラムについては、「全国すべての大学の教職課程で共通的に修得すべき資質能力を示すもの」とされ、教職課程認定基準では、授業科目の審査にあたって、コアカリキュラムに定められた事項の内容が含まれているかを確認するとし、シラバス審査をすることが明記されました。このため、多くの大学人や関連学会が、開放制教員養成のあり方に反し、大学の自主性を損なものであるとして批判しましたが、強行されてしまいました。教職課程コアカリキュラムのあり方検討会は、コアカリキュラム自体についてもさまざまな批判があるにもかかわらず、「教職課程の審査・認定及び現地視察において、教職課程コアカリキュラムを活用すること」を文科省に求めており、このまま再課程認定の審査だけでなく現地視察にも活用されていくならば、文科省の意向に沿った「資質能力」が求められ、どの大学でも同じ教職科目なら同じような授業が行われるという画一化が進行することになり、戦前の師範学校教育のような事態を現出しかねない危険性が高くなります。(https://yamatea.at.webry.info/201806/article_5.html
教職課程に関わることに触れた記事なのですから、このことにも、簡単にでも触れる必要があったのではないかと思っています。 
  

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