『キャリアデザイン支援ハンドブック』

日本キャリアデザイン学会監修『キャリアデザイン支援ハンドブック』(ナカニシヤ出版、2014年)が刊行されました。

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本書は、日本キャリアデザイン学会が創設10周年を記念して刊行したもので、川﨑友嗣さん(関西大学教授)を委員長とする編集委員会が中心となり編集作業にあたり、74名が執筆しています。

本書は、学校教育機関におけるキャリア教育や企業組織におけるキャリア開発、公的支援機関におけるキャリア形成支援など、各フィールドにおいて、個人のキャリアデザイン支援が求められている今日、キャリアデザイン支援者を対象として、支援に必要な基礎的知識や実践上のポイントを簡潔に解説し、キャリアデザイン支援に資することを目的として編集されたものです。
構成は次のようになっています。
第1部 キャリアデザイン支援の基礎
 第1章 キャリアデザイン支援の基本用語
 第2章 キャリアデザイン支援の背景と課題
第2部 キャリアデザイン支援の実践
 第1章 キャリアデザイン支援の技法
 第2章 キャリアデザイン支援の先進事例

第1部第1章では、「キャリア」「インターンシップ、CO-OP教育」「キャリアカウンセリング」「キャリア教育、職業教育」など63の基本用語を解説、とくに「キャリア」については歴代会長がそれぞれ社会学・心理学・経済学の立場から論じています。
第1部第2章では、生涯にわたるキャリアデザインという観点から、対象を「中学生・高校生」「短大生・大学生」「非正規雇用者・ニート」「組織人」「女性」「高齢者」「障害者」の7つに分け、それぞれの支援者が置かれた社会的・経済的状況を、データを示しながら把握し、実践上の課題を示すことをねらいに、論じています。
第2部第1章では、職業倫理支援(働くことへの意味づけ・意義、生き方・働き方の選択など)、自己理解支援(ジョブ・カード、自己理解ツールなど)、職業選択準備支援(企業研究・業界研究、労働者の権利に関する知識、ライフ・キャリアなど)、就職試験対策支援(履歴書などの書き方、面接指導)について、それぞれの支援における意義、支援の方法を踏まえ、留意点や課題を論じています。
第2部第2章では、「中学生・高校生」「短大生・大学生」「非正規雇用者・ニート」「組織人」「女性」「高齢者」「障害者」の7つに分け、全部で11の先進事例が紹介されています。たとえは、高校では神奈川県立田奈高校、大学では立命館大学と京都産業大学の事例が紹介されています。

私も執筆を依頼され、第1部第2章で「中学生・高校生のキャリアデザイン」を執筆しました。項目だけを挙げますと、「中学校卒業者の進路の推移」「高校卒業者の進路の推移」「キャリア教育政策の展開」「キャリア教育の実施状況」「高卒求人の減少と高卒就職支援の変化」「「子どもの貧困」と就学支援」となっています。

さまざまな分野でキャリア教育やキャリア支援に携わっている方々をはじめ、興味・関心を持っている方々にぜひ読んでいただきたいと思っています。

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