三鷹の一日

アクセスカウンタ

zoom RSS 戦争法案反対デモと民主主義

<<   作成日時 : 2015/09/01 22:41   >>

トラックバック 0 / コメント 0

安保関連法案=戦争法案に反対する人々が8月30日、全国各地で一斉に抗議の声を上げました。国会周辺では、市民団体「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」主催のデモに主催者発表で12万人が参加し、戦争法案反対デモとしては最大規模のものとなりました。また、一斉行動の呼びかけに応じた全国各地のデモや集会は少なくとも300か所以上に及びました。

画像
朝日新聞写真部https://twitter.com/asahi_photo

森薫さんの動画(国会正門前)
https://www.youtube.com/watch?v=S3dGlLlujA8

これに対して安倍政権側はデモの広がり、国民の不安、怒りに耳を傾けようとせず、菅義偉官房長官は28日の記者会見で、「デモの中で「戦争法案」「徴兵制復活」と宣伝され、大きな誤解を受けていることは極めて残念だ」、国民の理解を得るように努めたい、と語りながら(『朝日新聞』2015年8月31日付朝刊)、法案の早期成立をめざす姿勢を変えていません。また、橋下徹大阪市長は31日、自身のツイッター(https://twitter.com/t_ishin)で、30日のデモに言及し、「デモは否定しない。政治家も国民の政治的意思として十分耳を傾けなければならない。ただしデモで国家の意思が決定されるのは絶対にダメだ」とし、「たったあれだけの人数で国家の意思が決まるなんて民主主義の否定だ。サザンのコンサートで意思決定する方がよほど民主主義だ」と強調しました。橋下市長は「デモは否定しない」と言いながら、市民の意思をあげつらい、結局はデモを否定し、国民の意思を聞く姿勢を持たない政治家であることを明らかにしました。両者に共通しているのは、民主主義のもとでのデモの意義を理解しておらず、選挙の結果だけを国民の意思とし、選挙後は国民は権力者の「奴隷」であることをよしとする考え方です。

ルソーは、『社会契約論』(1762年)中で、イギリス議会制について、「イギリス人は、自由だとおもっているが、それは大きな間違いである。彼らが自由なのは、議員を選挙する間だけで、議員が選ばれるや否や、イギリス人は奴隷となり、無に帰してしまう」と批判し、選挙後も主権者である人民が民主政治の主人公と足りうるために直接参加による直接民主制を主張しました。
日本は、イギリスと同じように議会制をとっています。国政選挙で選ばれた国民の代表者である国会議員の多数政党によって組織された政権は、国民の政治的意思を代表しているとしても、国民はその政策に唯々諾々と従い、異議を申し立ててはいけないのでしょうか。次の国政選挙までは「奴隷」でなくてはいけないのでしょうか。
私たち国民は主権者であり、憲法は、私たち国民に自由及び権利を保持する不断の努力を求めています(憲法12条)。その不断の努力の中には、たえず権力を監視し、不備があればそれを指摘し、是正させることを含みます。選挙も、その大事な機会ですが、選挙がないときには、その有効な手段がデモです。デモは、いつでも、選挙権のない人でも誰でもできて、お金もかからず、市民にも権力者にも訴えることができる効果的な方法であり、ある意味、選挙よりも民主的・立憲的な活動とも言えます。デモが日常的に行われている状況こそ、民主主義が機能している証だと思います(明日の自由を守る若手弁護士のブログ「デモin暮らしis民主主義(デモクラシー)」http://www.ssuno-jiyuu.com/2015/07/in-is.html)。

その意味では、弁護士である橋下市長よりも、「あかりちゃん」のほうが、民主主義を理解していると言えます。「あかりちゃん」はツイッター(https://twitter.com/oshieteakari)で次のようにつぶやいています。
「だからさ。思い出して。何度でも。【この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない。】」
「法案が成立してもしなくても。安倍さんが辞めてもやめなくても。民主主義はきっと続く。続く限り、私たちにはやるべきことがある。私たちが忘れない限り。」

戦争法案反対のデモにもかかわらず、いまの独裁的な安倍政権のもとでは、戦争法案を参議院でも強行採決をする可能性は否定出来ません。何としてもくい止めなくてはいけませんが、しかし、たとえ法案が成立してしまったとしても、想田和弘さんがツイッター(https://twitter.com/KazuhiroSoda)で指摘しているように、多くの一般市民がデモに参加をするようになったことは、民主主義の未来にとって重要なこと意味を持っていると思っています。想田さんは次のように書いています。
「たとえ結果的に戦争法案を止められなかったとしても、そうした「不断の努力」がムダなわけがない。デモクラシーにとってはそれ自体が意味のあることなんです。だってそれだけの人間が高見の見物を決め込んだ傍観者であることをやめて、参加者になったわけでしょう。これは凄いことですよ。」

私たちは、主権者として、戦後日本の重要な岐路に立っている現在、どのように考え、行動すべきなのかが問われています。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
戦争法案反対デモと民主主義 三鷹の一日/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる