キャリア教育の課題
日本キャリアデザイン学会の研究会が7月14日にあり、参加してきました。
「著者と語るシリーズ」として『若者はなぜ「就職」できなくなったのか?』の著者、児美川孝一郎さん(法政大学)から、著書の概要と刊行後の状況に対する課題を語っていただいたあと、参加者との質疑、意見交換が行われました。
著書の概要については、このブログでも紹介したことがありますので省略しますが、第4章「仕事の世界へのわたりを支援する学校教育の課題」についてのみ紹介すると、児美川さんは、大学・高校のキャリア教育について、次のように語りました。
・キャリア教育で行われている「正社員送り出し」モデルは限界があること。
・「非典型からの出発」を支援しうるキャリア教育はまだ行われていないこと。
・すぐにでも取り組むべき課題について。自己理解から始まる進路指導ではなく、社会理解・職業理解から出発すべきであること。労働者の権利・働くルールを学ぶキャリア教育を。
・中長期的な視野のもとでの課題について。職業的レリバンスを強化する学校制度改革、早期離脱者への対応、緩やかな職種別採用の拡大。
刊行後の状況については、かなり好意的に受け止められたが、「シューカツ論壇」の隆盛については、就活問題に対する社会的な関心が高まったことは歓迎すべきであるが、教育システムと就労・労働市場・雇用のシステムの間の「つなぎ」の機能不全が問題であるにもかかわらず、それが顧みられていない問題がある、と指摘されました。
そして、今後の課題として、
・大学は、大学本来の役割・機能は切り詰めずに「専門的(職業的)レリバンス」を強めること。
・高校は、抜本的な背い゛かいかくが無理だとすれば、「連携」の強化-高校函、専修学校、公的職業訓練、企業(インターン、実習生・訓練生)との連携を進めること。
を提起され、「やりたいこと」主義ではなく、「やりたいこと」「やれること」「やるべきこと」のバランスを考えることが大事であり、したたかな働き方を身につけさせるキャリア教育が必要であることを語られました。
児美川さんの問題提起は、現在文科省が中心となって進められている「態度主義」のキャリア教育を批判するものであり、どのようなキャリア教育を進める必要があるのか、議論を深めていく必要があると思っています。
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「著者と語るシリーズ」として『若者はなぜ「就職」できなくなったのか?』の著者、児美川孝一郎さん(法政大学)から、著書の概要と刊行後の状況に対する課題を語っていただいたあと、参加者との質疑、意見交換が行われました。
著書の概要については、このブログでも紹介したことがありますので省略しますが、第4章「仕事の世界へのわたりを支援する学校教育の課題」についてのみ紹介すると、児美川さんは、大学・高校のキャリア教育について、次のように語りました。
・キャリア教育で行われている「正社員送り出し」モデルは限界があること。
・「非典型からの出発」を支援しうるキャリア教育はまだ行われていないこと。
・すぐにでも取り組むべき課題について。自己理解から始まる進路指導ではなく、社会理解・職業理解から出発すべきであること。労働者の権利・働くルールを学ぶキャリア教育を。
・中長期的な視野のもとでの課題について。職業的レリバンスを強化する学校制度改革、早期離脱者への対応、緩やかな職種別採用の拡大。
刊行後の状況については、かなり好意的に受け止められたが、「シューカツ論壇」の隆盛については、就活問題に対する社会的な関心が高まったことは歓迎すべきであるが、教育システムと就労・労働市場・雇用のシステムの間の「つなぎ」の機能不全が問題であるにもかかわらず、それが顧みられていない問題がある、と指摘されました。
そして、今後の課題として、
・大学は、大学本来の役割・機能は切り詰めずに「専門的(職業的)レリバンス」を強めること。
・高校は、抜本的な背い゛かいかくが無理だとすれば、「連携」の強化-高校函、専修学校、公的職業訓練、企業(インターン、実習生・訓練生)との連携を進めること。
を提起され、「やりたいこと」主義ではなく、「やりたいこと」「やれること」「やるべきこと」のバランスを考えることが大事であり、したたかな働き方を身につけさせるキャリア教育が必要であることを語られました。
児美川さんの問題提起は、現在文科省が中心となって進められている「態度主義」のキャリア教育を批判するものであり、どのようなキャリア教育を進める必要があるのか、議論を深めていく必要があると思っています。
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