模擬授業-「部活動」指導を考える

東京都立東久留米総合高校では、キャリアデザイン教育の一環として1・2年生を対象に「キャンパスクルソー」=大学の模擬授業体験を行っています。

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12月17日、その模擬授業体験があり、依頼があって授業をしてきました。当日は、19の分野で模擬授業が行われました。私は、教育分野ということでしたが、大学で授業で「特別活動」を学生に教えていた中から部活動の指導の問題をテーマに選び、授業をしてきました。

授業では、学校教育の中での「特別活動」とは何かを話した上で、次のような順序で授業をしました。
1.部活動の教育課程上の位置づけ 
 ・高等学校学習指導要領における教科外の教育活動の位置づけの変遷
 ・2009年の「学習指導要領」
2.生徒にとってのブラックな部活
 ・命を落とす子どもたち
 ・体罰は必要悪か?
3.教師にとってもブラックな部活
 ・「過労死ライン6割」
 ・「部活動問題対策プロジェクト」の結成
 ・教員の「働き方改革」と部活動ガイドラインの策定
4.部活動の問題点
 ・暴力指導の連鎖
 ・保護者の「わが子への期待」という部活動熱
 ・学校による生徒管理
 ・学校の知名度と部活
5.部活動問題を解決していくために

5の部活動の様々な問題についてどうしたらよいか、生徒たちにはグループ分けして話し合ってもらい、そこで出た意見を発表してもらいました。
生徒たちから出された意見をいくつか紹介すると、
・普段(平日)は2時間で、休日は4~5時間の活動だが、休日は集中が保てないので、休日は3時間にするか、午前と午後、2時間ずつにするなど効率よく活動することが必要。
・顧問の先生にすべてをやらせるのではなく、専門のインストラクター(指導員)を雇い、教師の負担を減らす。
・休日出勤するとき、部活の顧問には手当を多くする。
・休養を十分にとった部活動を行う。
・生徒の体調管理をしっかりして、それに応じてスケジュールを変更するなど、顧問とも話し合いをもつ。
などの意見が出ていました。
また、日体大で行っている「学校・部活動における重大事故・事件から学ぶ研修会」にも触れたためか、日体大で行っている研修会の講義をこれから増やしていく、という意見も出されていました。

部活動は生徒たちには身近な問題ではあっても、教員になったときのことを考えるのは生徒たちにとっては少し難しい面もあったと思いますが、熱心に聴いていました。また、グループでの話し合いにも参加してしっかり意見をのべている生徒も少なくありませんでした。
この模擬授業が、これから教員を目指す生徒に少しでも参考になればうれしいことです。

この日はお昼過ぎまで雨でしたが、高校の近くを流れる黒目川沿いでは綺麗に紅葉した木々も見られました。

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