「職業実践専門課程」の第三者評価フォーラム2019

文部科学省の委託事業である専修学校職業実践専門課程の第三者評価の構築に向けたフォーラムが2月18日に大阪で、19日には東京で、それぞれ開かれました。

私も第三者評価の仕組み構築委員会の委員の一人として、意見交換の場で登壇しました。

フォーラムは、次のようなプログラムで行われました。
1.基調報告 学修成果を意識した教育と質の向上 
         文部科学省総合教育政策局専修学校教育振興室 専門官 河村 和彦氏
2.職業実践専門課程における第三者評価の実用化
         第三者評価仕組み構築委員会委員長 関口 正雄氏(東京メディカル・スポーツ専門学校長)
3.第三者評価における財務評価と情報公開
         第三者評価仕組み構築委員会委員 岡部 雅人氏(公認会計士)
4.登壇者・来場者 意見交換・質疑応答

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河村氏の報告は、学習者本位の教育への転換が求められており、卒業時点までに何を学び、何が出来るようになるのか、学修成果(ラーニングアウトカムズ)の評価がより問われるようになっていること、専門学校教育の質保証・向上のために職業実践専門課程では、教育課程編成委員会の運営改善、学校関係者評価の改善、情報公開が求められること、高等教育の無償化では、学校の要件において、授業計画や成績評価の客観的基準、卒業の認定に関する方針等の作成・公表が必要であり、今後は共学マネジメントの確立と情報公開がコアになることを説明しました。

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関口氏は、平成30年度の文科省受託事業の実施概要を報告した上で、職業実践専門課程で第三者評価の必要性について、高等教育の無償化対象認定4要件とその情報開示は大学と同じ水準になり、認定された専門学校は選別された集団となるが、現状の学校関係者評価は機能しているとは言いがたく、学校評価としては第三者評価が制度化されることによって、一条校化の道も開かれる可能性が見えてくるのではないかと指摘しました。

意見交換の中では、介護福祉分野、動物分野での第三者評価のモデル評価の取り組みの概要、鍼灸分野での分野別評価の評価基準の策定の概要の説明がありました。そして、私からは、高等教育の無償化対象認定4要件を満たし、認定された学校は生徒に勧められるがっこうになること、職業実践専門課程に対する高校教員の関心は薄いが、無償化の問題は関心を持つと考えられること、現在の職業実践専門課程についても、情報公開は進んでいるものの、自己評価、学校関係者評価といった学校が組織的に質保証の向上に取り組むための仕組みが機能しているかというと、現状は十分機能しているとはいい難く、第三者評価の制度化によって専門学校の教育の質が担保され、信頼できる学校として生徒に勧められるようになることが望ましいことを、司会者の質問に答えながら意見を述べました。

専門学校は分野が多様であり、分野別評価の評価基準、評価団体の設立など、第三者評価の制度化には多くの課題がありますが、大学と同じ水準で評価される教育機関にしていくことが重要だと思っています。
現在の専門学校の立ち位置を理解する上でも、今回のフォーラムは有益でした。

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