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zoom RSS 全進研 冬のセミナー2019

<<   作成日時 : 2019/02/04 18:00   >>

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全国進路指導研究会(全進研)の冬のセミナー2019が2月3日、武蔵野市民会館であり、参加してきました。

テーマは、「新大学入学共通テストをめぐって−英語の4技能評価・民間検定試験の導入をどう考えるか!−」でした。

私は英語科の教員ではありませんが、進路ガイダンスで高校生に大学進学について説明することもあり、参考にしたいと思ったからでした。

セミナーでは、小学校教員の増田陽さんから小学校での英語教育の現状を紹介していただいたあと、瀧口優さん(白梅学園短期大学教授)から「英語の4技能評価・民間検定試験の導入をどう考えるか。特に、そのことで小学校、中学校、高校、大学の教育はどう変えられようとしているのかを考える」をテーマに講演がありました。

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瀧田さんは、まず新大学共通テスト導入の経緯を紹介し、その中で英語力評価(4技能評価)、英語の資格・検定試験導入がグローバル人材の育成に向けた財界の意向をふまえて具体化されていったことを明らかにし、「共通テスト」のねらいは、OECD学力調査を視野に「思考力・判断力・表現力」への対応、財界の誤ったグローバル戦略への追随、大学の差別化、教育を金儲けの道具にすることある、とまとめました。そしてこの入試改革の結果、外国語については、英語オンリーの強化、小学校から大学までの差別選別の徹底が進むとし、日本の外国語教育への影響として、(1)小学校では、高学年で週2時間、英語専科の教員ではなく、担任が40人のコミュニケーションを取ることになり、耳からの短時間の英語は消えていくだけで効果はなく、「英語ぎらい」をつくりかねないこと、(2)中学校では、従来の1200語から1600〜1800語に増え、英語で英語の授業は英語嫌いを増やし、「ふるい落とし」が進むこと、また、英語だけでできる授業は内容理解やレベルに限界があること、(3)高校では、スーパースクールとその周辺300校が目標に到達する程度になること、(4)大学も、リーディング大学とその周辺30校が英語で授業する大学になることが考えられる、としています。
最後に瀧口さんは、外国語教育の目的は、世界と連体詞ながら平和湯人権、環境保護などを視野に、人間のつながりと持続可能な社会の発展を目指し、母語をゆたかにしていくところにあるが、このままでは一部の生徒のための英語オンリーの外国語教育になる危険性を指摘しました。

その後、綿貫公平さんを司会に、フロアと質疑、意見交換が行われました。

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新大学入学共通テストでの英語の外部検定試験の導入については、8つの検定試験の質や目的が異なる試験間で公平性が確保できるのか、試験会場にばらつきがあり受験料もが高く、受験生が住む地域や家庭の経済状況で格差は出ないか、などさまざまな懸念があがっています。2021年春の入試方針について、東北大学は使わない、東京大学・京都大学などは必須としない考えを示しています。
このままでは、数十万人の受験生に対して各民間検定試験が公平・公正性を確保して実施できるのか、また、ある特定の検定試験が大学入試に有利だとわかったときには、その検定試験に受験生が流れることも予想され、さまざまな混乱も懸念されます。

この入試改革が英語教育に大きなマイナスをもたらすことも明らかになっただけに、今後も批判的に大学入試改革を見守っていく必要があると感じました。

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