専門職大学認可1校のみ

2019年度から新たに加えられる新学校種「専門職大学」について、文部科学省の大学設置・学校法人審議会は10月5日、設置申請のあった17の大学・短大・学科のうち、1校だけの開設を認める答申を出しました。残る申請のうち、1大学と1短大が「保留」となり、残りの大学・短大・学科については、申請した学校法人が申請を取り下げました。

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『朝日新聞』2018年10月5日夕刊

専門職大学は、大学のうち、深く専門の学芸を教授研究し、専門性が求められる職業を担うための実践的カツ応用的な能力を展開させることを目的とする新たな高等教育機関として昨年5月に制度が創設され、制度創設最初となる認可申請でしたが、その審査結果は厳しい結果となりました。

認可となったのは高知リハビリテーション専門職大学で、保留となったのは国際ファッション専門職大学とヤマザキ動物看護専門職短期大学でした。

吉岡知哉・大学設置分科会長は、審査結果について、多くの申請案件で、「専門職大学の特色である実習の内容、評価基準、実施体制が十分検討されていない、優れた実務上の業績がない者が実務家の教授として申請されている」、「教育家庭連携協議会の構成員が不適切、理論と実践を架橋する教育を行う機関として専門職大学等に求められる「実践の理論」を重視した研究を行う施設・設備等の面で、専門職大学制度の特色を活用してその社会的使命を十分に果たす適切な設置計画としては認められないものが多く見られた」など、「総じて準備不足で法人として大学設置に取り組む体制が不十分と感じられた」とのコメントを発表しています。

東京モード学園などの専門学校を運営する日本教育財団は、5大学を申請したものの、国際ファッション専門職大学以外の4大学の申請を取り下げました。日本教育財団が運営する専門学校は職業実践専門課程の認定を受けている学科が数多くありますが、2018年2月現在、認定要件になっている学校情報を公開していません。このような学校法人が設置申請をしている専門職大学を認可するようなことはしてはなりません。(注、2018年11月現在、職業実践専門課程の情報公開をするようになりました。)

専門職大学の制度化に大きな期待を寄せていた専修学校団体にとっては、今回の審査結果は予想外の事態ではなかったかと考えられます。
職業実践専門課程の認定制度が始まったときには、高校側は、職業実践専門課程に認定された学科については生徒を安心して送れるものになるだろうと期待していましたが、現実には、少なくない学校が学校情報の公開をしていなかったり、学校関係者評価を関係学校間で使い回しをしている疑いのある学校も見受けられるなど、高校側の期待を裏切る学校もあるのが現状です。
今回の専門職大学の認可申請に当たって、専門学校は形だけを整えて安易に認可申請をしたのではないかという疑問が残ります。
専門職大学の創設によって、アカデミックな教育を上に、職業教育を下に見る社会的な風潮に風穴を開けるのでは、と期待していただけに、今回の審査結果は残念でなりません。
専門職大学の設置を考えている専門学校があるならば、大学を設置することの社会的責任の重みを自覚し、既存の大学にはない優れた専門職業人材を育成する高等職業機関となるよな設置計画を作り、高校側はもとより、社会的にも期待に応えられるような専門職大学をつくってもらいたいと、強く思っています。

この記事へのコメント

Margot
2019年02月28日 21:56
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2019年04月10日 14:31
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