「職業実践専門課程」の第三者評価フォーラム・東京

文部科学省の委託事業である「『職業実践専門課程」の第三者評価フォーラム2018」が2月28日、アルカディア市ヶ谷で開催され、出席してきました。大阪に次いで2度目の出席です。

文部科学省では、2017年3月の「これからの専修学校教育の振興のあり方検討会議」の報告書を受けて、職業実践専門課程の認定要件の見直し、第三者評価の導入に向けた検討を「専修学校の質の保証・向上に関する調査研究協力者会議」で行うことにしています。

こうした状況のもとで、文部科学省の委託事業として職業実践専門課程の第三者評価の構築に向けた検討が進められており、その成果を発表する第三者評価フォーラムが、大阪、福岡に次いで東京で開かれたものです。

プログラムは、次の通りでした。
基調報告 
「今後の職業実践専門課程と第三者評価」 廣野 宏正(文部科学省専修学校教育振興室・室長)
各分野における第三者評価の検討状況等
職業実践専門課程における「分野横断的な第三者評価の仕組み」について 関口 正雄(東京メディカル・スポーツ専門学校・校長)
「自動車整備専門学校における職業実践専門課程の第三者評価について」 佐藤 康夫(東京工科自動車大学校・校長)
「介護領域に特化した専門分野別認証評価の課題と展望」 川廷 宗之(学校法人敬心学園職業教育研究開発センター長)
登壇者・来場者 意見交換・質疑応答

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廣野宏正氏

廣野氏の基調報告は、職業実践専門課程の認定により学校評価の実施・公表、教育活動等の改善が進んだこと、有識者会議では、今後の職業実践専門課程のあり方として、教育課程編成委員会の効果的な運用のあり方や実効的な第三者評価の導入等について検討が必要であることが提言されているとし、その内容を説明したものでした。

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関口正雄氏

関口氏の報告は、職業教育機関に対する認証評価・第三者評価の動向をふまえ、職業実践専門課程における第三者評価にあたっての分野共通評価項目の必要性と分野共通評価項目における重点事項について説明し、第三者評価組織の確立に向けての課題を明らかにしたものでした。
佐藤氏の報告は、自動車整備専門学校3校において第三者評価を実施した概要を紹介し、川廷氏の報告は、介護福祉士養成校におけるコミュニティに支えられた学校運営システムはどうあるべきかを明らかにした上で、第三者評価を試行した結果から見える課題、介護福祉士養成校の学習支援のあり方について提言を含め、説明しました。

私は、最後の登壇者と来場者との意見交換の場で、第三者評価の仕組み構築委員会の委員の一人として登壇して発言し、大阪会場の時と同様に、質保証の前提としての情報公開の取り組みがどのような現状にあるのかを、東京都の職業実践専門課程認定校122校の情報公開の状況について紹介し、高校側には専門学校の情報に対する信頼性が相対的に低い現状があるが、第三者評価の実施は、専門学校の教育の質が担保されていることがわかるようになること、専門学校の教育力が理解されるようになること、専門学校の情報提起用の信頼性が増すことを指摘しました。

今後、東京都を始めいくつかの府県で経常費助成が行われるようになれば、いずれ職業実践専門課程でも第三者評価が導入されることは確実だと思われ、専門学校教育の質保証、教育の充実・向上のためにも第三者評価を実施するとともに、積極的に情報を発信し、公開していくことが求められていると考えています。

*職業実践専門課程認定校(東京都122校)の情報公開の現状(2018年2月16~17日調査)
 ・基本情報(別紙様式4)掲載校 105校(86.1%)
 ・自己点検・自己評価掲載校 112校(91.8%)
 ・学校関係者評価掲載校 114校(93.4%)
 ・財務情報掲載校 111校(91.0%)

   ・大半の学校が「情報公開」等の文字を小さく記載。全専各連指針バナー掲載は12校。
   ・22校は2~4年間の自己評価、関係者評価を掲載。
・8校は4項目とも非公開もしくは見当たらず。
・8校は学校関係者評価委員が東京・大阪のグループ校と同じ、内容もほぼ同じ。
・25校は学校法人、学校紹介、サイトマップ等をクリックしていかないと情報公開項目にたどり着かない。     
 

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