専門学校生の実態調査

ベネッセ教育総合研究所は9月27日、「専門学校生の学習と生活に関する実態調査」の結果を発表しました。(http://berd.benesse.jp/koutou/research/
2017年1月から3月にかけて、全国の専門学校48校の専門学校生9484名を対象に実施したものです。

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調査結果によれば、専門学校生は高校時代と比べて、「出された宿題や課題はきちんとやる」が77.4%から88.1%へ、「計画を立てて学ぶ」が31.9%から49.8%へ向上し、「授業に関心・興味がもてない」が46.9%から33.1%に減少するなど、学びに対する態度が積極的になっていることが分かりました。
ベネッセ総研が大学生を対象にした調査では、「授業に関心・興味が持てない」は46.8%から68.7%と増加しており(「第3回大学生の学習・生活実態調査」2016年)、調査条件が異なるため単純には比較できないものの、大学生より専門学校生の方が学習に対する姿勢が積極的になっていることもうかがえます。

また、授業や、予習・復習・課題に取り組む時間は週21.7時間(授業への出席14.5時間、予復習家課題に取り組む時間3.0時間、学外実習やインターンシップ2.3時間、授業以外の樹的な学習1.9時間)で、大学生の週16.7時間(授業などへの出席11.7時間、予復習や課題をやる時間2.7時間、授業以外の自主的な学習2.3時間)より多くなっているのが知られます。

専門学校生の学びを支援してくれる教職員がいると回答した割合は、「講義などで専門に関する知識や技術をわかりやすく教えてくれる教員」が89.3%、「社会に必要な生活態度(挨拶や時間厳守など)を指導してくれる教職員」88.6%、「学習や勉強の仕方について相談できる教職員」80.4%など、8割以上が「何らかの形で自らの学びを支援してくれる教員がいる」と回答しています。

一方、これまでの学生生活を振り返って、「就きたい職業・仕事のために学ばなければならない内容が難しい」63.6%、「就きたい職業・仕事に必要な才能・扇子の不足を感じる」57.6%など、約6割の学生が悩みを抱えている実態も浮き彫りになっています。

このベネッセ総研の調査からは、専門学校に進学する高校生の多くは進路多様校の生徒であり、進学校の生徒から比べれば学習に対する態度は積極的ではない生徒が多かったにもかかわらず、専門学校に進学して学びに対する態度が積極的になっていること、また、大学生よりも勉強していることがうかがえます。同じ職業・仕事を目指す学生たちが集まり、お互いに切磋琢磨しながら学ぶ職業教育の良さが、教職員の支援とも相まって、学びに対する姿勢に変化をもたらしていることが分かります。
このことは、多摩地区専門学校研究会で専門学校生の生の声を毎年聞いていて実感していることでもありますが(http://yamatea.at.webry.info/201706/article_10.html)、高校時代と比べて専門学校で学ぶ学生たちが大きく成長している姿をみることができます。
同じ目的意識を持った専門学校生たちが、その職業に就くために必要な知識やスキルを身につけることができるように実践的にまなぶことができるところが、専門学校の職業教育のよいところだと思っています。
ただ目的もなく大学に進学させるのではなく、専門学校教育、職業教育を再認識してほしいものです。

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