日本キャリアデザイン学会研究大会

日本キャリアデザイン学会第14回研究大会が9月2日から2日間、成城大学で開かれ、参加してきました。

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第1日目の午前中の自由研究発表は、部会4「インターンシップの効用」に参加しました。
 山岡義卓(神奈川大学)「大学生の長期インターンシップにおける学習効果」
 糟谷充子(電気通信大学)「理系大学におけるインターンシップ実施報告」
 山本美奈子(高齢・障害・求職者雇用支援機構)「地方圏の大学生のキャリア意識」

山岡さんの報告は、授業科目「長期インターンシップ」の受講者8名に対し実習後にインタビュー調査を行い、実習の経過や学習効果等を確認、その学習効果を分析したものでした。糟谷さんの報告は、大学3年と修士1年の学生を対象に実施したインターンシップの成果と課題を発表、山本さんの報告は、山形県内の3大学の東北地方出身学生のインターンシップの有無によりキャリア意識や心理的特性にどのような違いがあるかを分析したものでした。
多くの企業で短期のインターンシップを実施し、参加する学生が増えている中で、大学がインターンシップを行う意味はどこにあるのか、そのことを考える上で参考となる発表だったと思いました。

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午後の自由研究発表は、部会7「キャリア教育プログラムの開発」に参加しました。
 青野也寸志(宮城県鹿島台商業高校)「若い人材の社会的・職業的自立への支援を必要とする高等学校キャ   リア教育の在り方について」
 小泉拓也(文京学院大学)「学生・教員・職員の協動による正課外実践コミュニティの検討」 
 安武伸朗(常葉大学)「逆求人を目的としたワークショップ運営とポートフォリオ設計の試み」

青野さんの報告は、就職者の多い商業高校において、卒業生全員と就職した企業を対象に電話による状況調査を行い、また、キャリアアドバイザーによる企業訪問による定着指導などにより、2012年以前と比べて大幅な就職内定率上昇と離職率低下という効果があったことを紹介したものでした。
私は、追指導の重要性を説くよりも、結論と課題の中で触れているように、商業教育という職業教育の充実を図りつつ、職業キャリアを十分踏まえた上でのキャリア教育の取り組みを充実させることが大事だと感じました。また、キャリアアドバイザーや連携コーディネーターという外部人材の活用効果を強調されていましたが、キャリア教育を担うのは教員であり、その体系的な取り組みの中で外部人材を効果的に活用することが望ましいと思っています。

主宰校企画シンポジウムは、「小・中・高一貫したキャリア教育による成長物語」をテーマに、会場の成城学園が創立100周年を迎えることもあり、初等学校・中学高等学校・大学の教員、卒業生を交えて成城学園における「キャリア形成」を語るものでした。
コーディネーター 児美川孝一郎(法政大学)
シンポジスト 加藤 陸雄(成城学園初等学校長)、山口 秀之(成城学園中学高校教諭)、高村 静(成城大学特別任用教授)、卒業生2名

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成城学園は、1917年に沢柳政太郎が個性尊重の教育、自然と親しむ教育など4つの綱領を掲げて創立した成城小学校に始まり、大正自由教育の中心的な存在となったことで知られています。初等学校(小学校)では、「遊び」「散歩」などの授業、劇の会、夏の学校、秋の学校、異学年グループの活動など、沢柳の精神が受け継がれていることが知られ、初等学校で受けた教育が成城学園のDNAとして子どもたちに流れていることが興味深く感じられました。

校舎の外には木々が茂り、その中に池がありました。 

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