「開かれた学校づくり」全国交流集会

第17回「開かれた学校づくり」全国交流集会in東京が2月18日、東京・世田谷区にある大東学園高校で開かれ、参加をしてきました。

「開かれた学校づくり」全国交流集会は、2000年に第1回交流集会が開かれて以降、生徒・教職員・保護者・住民が参加し共同する開かれた学校づくり、地域の教育づくりに取り組んできたことを報告し、意見交換、交流をしてきました。
2006年1月に同じ大東学園高校で全国交流集会が開かれたときには、私が在職していた桜華女学院高校でも三者協議会を発足させたばかりでしたが、当時の池上東湖校長より報告の依頼があり、なぜ三者協議会をつくり開かれた学校づくりを進めようとしたのかを報告したことがあります。
いまは大学の授業で、生徒会活動をテーマにしたときに三者協議会の活動を取りあげていますので、いい機会なので参加をしたのです。

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第1日目の18日は、全体会が行われ、次のようなプログラムでした。
1.開会行事
2.大東学園の三者協議会
3.シンポジウム「三者協議会や生徒会活動で何を学んでいるのか」
 コーディネーター 勝野正章さん(東京大学)
 シンポジスト 大東学園在校生・卒業生、旭丘高校在校生・卒業生

開会行事では、呼びかけ人、実行委員会のほか、交流集会を後援した世田谷区の保坂展人区長も挨拶をされました。

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大東学園の三者懇談会では、生徒会執行部が授業改善を図るためには、教職員に要求するだけでなく、授業を受ける生徒自身が、「なぜ学ぶのか、学ぶ意味とは」について考える必要があるとして、卒業生や教職員と話し合う「ダイトーク!」を開催したり、それをもとに授業アンケートを実施たりしてきたことの報告があり、そのうえで、生徒、教職員、保護者の三者による意見交換が行われました。
授業をよりよくしていくために、学ぶ意味を三者で話し合う、そうした機会が設けられている学校はそう多くはないと思われ、こうした話し合いが広がるとよいと思いました。
三者協議会で出た授業づくりについての意見や要望を、生徒・教職員・保護者のそれぞれの目線から互いに向けたものをまとめた「3×3の表」は、大東学園の生徒・教職員・保護者の願いが表れていて、興味深く読むことができました。

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シンポジウムでは、大東学園の生徒が、アンケートを実施したりして諸要求をまとめ、三者協議会では生徒の代表として意見を発表するので、生徒の要望などを汲み取ったりして、「生徒の代表」ということを意識していること、ただパーカーの問題で懇談会に参加した生徒が生徒会執行部とは反対の意見を発言したことがあり戸惑ったことを話したことを受けて、会場からは、生徒会で生徒の合意をどのようにつくっているのかをめぐって、いくつか質問が出されました。
私も、感じたことでしたが、少数意見をどのように扱い、合意形成をはかっていくのかは、民主主義の質を問うことになります。アンケートを実施して、多数の意見を取りあげて要求を集約して、生徒の要求としてよいのか、会場からもアンケート以外の方法は?という質問がありましたが、クラスでの話し合いの結果などを持ち寄ったり、要求として集約したものをもう一度生徒の討議にかけるなど、ていねいな議論が必要になっているのではないかと感じました。
その意味では、民主主義をどのようにとらえるのかという問題とつながるだけに、今後の課題を提起したシンポジウムのように思いました。

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