大学生就職意識調査

(株)マイナビは、2013年3月卒業見込みの全国の大学3年生・大学院1年生を対象に実施した「2013年卒マイナビ大学生就職意識調査」の結果を発表しました。有効回答数は6708名。

調査結果の概要によれば、次の6点が指摘されています。

1.学生の就職観について、「楽しく働きたい」がトップで31.0%。次いで「個人の生活と仕事を両立させたい」が20.6%で、2001年卒以降この2項目を重視する傾向が続いている。一方、4年連続して増加しているのが「人のためになる仕事をしたい」で、前年比1.8ポイントアップの19.2%となった。

2.企業志向について、大手企業志向は減少の一途をたどり、中堅・中小企業へシフトする傾向が見られる。大手企業志向(「ぜったに大手企業がよい」+「自分のやりたい仕事ができるのであれば大手企業がよい」)は前年比7.2ポイント減の36.1%に留まり、01年卒の調査以降最も低い水準となった。一方で、中堅・中小企業志向(「やりがいのある仕事ができるのであれば中堅・中小企業でもよい」+「中堅・中小企業がよい」)は前年比8.0ポイント増加し、01年卒以降の調査で最も高い59.2%を示した。

画像
http://saponet.mynavi.jp/enq_gakusei/ishiki/index.html/より

3.企業選択のポイントについて、「自分のやりたい仕事(職種)ができる会社」が前年比1.2ポイント増の44.5%でトップとなった。続いて「働きがいのある会社」(22.2%)、「社風がよい会社」(16.8%)で、いずれも増加傾向にある。一方、「安定している会社」は10年卒調査を境に減少傾向にある。

4.行きたくない会社について、「暗い雰囲気の会社」が43.6%でトップになり、次いで「ノルマのきつそうな会社」が30.1%、「仕事の内容が面白くない会社」が23.1%の順で、前年からの順位に変化はなかった。

5.就職希望度について、「なにがなんでも就職したい」が前年比2.7ポイント減の88.2%となり、今回の調査で減少に転じた。就職しなかった場合の進路は、「進学(留学、大学院進学)」が40.1%で最も多く、次いで「就職留年」が27.5%、「フリーター」が26.7%と続いた。

6.志望職種について、文系で「営業企画・営業部門」を死亡する割合が3年連続で増加、また、「総務・経理・人事などの管理部門」は例年通り20%前後で推移している。理系では「研究・開発部門」が最も多いが、男女とも前年を下回った。

内閣府の「若者雇用を取り巻く現状と問題」(2012年)は、「中書企業は採用意欲が旺盛、学生の間では、中小企業に対する希望も強まりつつあるが、依然として大企業志向が根強い」とし、「中小企業と学生の間のミスマッチの解消が問題」と指摘しています。しかし、マイナビの調査結果は「中堅・中小企業」指向が59.2%となっており、内閣府の現状把握でよいのか、見直す必要がありそうです。そして、リクナビやマイナビなどの民間に任せずに、厚労省などを中心に政府が積極的に中堅・中小企業の採用情報を提供するシステムを早急に構築していく必要があると思っています。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック