就職に強い大学ランキング

大学3年生の就職活動が12月から本格的にスタートしました。
例年は10月1日から始まった就活が、就活の早期化の批判を受けて、経団連が「採用選考に関する企業の倫理憲章」を改定し、会社説明会、企業セミナーなど、採用のための広報活動や、学生のエントリー受付を「12月1日以降」と改めことによります。面接や試験などの選考活動開始は前年と同じ4月1日なので、企業にとっては広報期間が、学生にとっては直接接触しながら企業研究する期間が2か月短くなりました。

就活が本格化する中で、『週刊ダイヤモンド』(2011年12月10日号)は「就職に強い大学ランキング」の特集を組み、『AERA』(2011年12月19日号)は「人気100社の『採用大学』はここだ」という記事を掲載しています。

画像
『週刊ダイヤモンド』(2011年12月10日号)

『週刊ダイヤモンド』は、大学へのアンケートをもとに、正味の就職率(正規雇用就職決定者数÷(卒業者総数-進学者数)×100)、公務員就職率、人気100社の就職率、就職支援体制などを独自に数値化し、ランキングとして公表したものです。それによれば、ベスト10は、一橋大、京都大、国際教養大、名古屋大、東京工業大、北海道大、東北大、東京農工大、小樽商科大、東京外語大の順になっています。
また、特色ある就職支援対策をアンケートから紹介しています。1000社を招いた学内企業セミナーを開催している中央大、公認会計士など資格取得に向け大原学園グループと連携し実学講座を開講する山口大、就職活動や国家試験等に備えた「卒業延期制度」がある青山学院大、首都圏など遠距離への就活に資金援助をしている名古屋外国語大など。
警察官や消防官への就職に力を入れる日本文化大や千葉科学大、日本大、国士舘大、また、大量の未内定者対策に苦悩するキャリアセンターの現状や、就活セミナーなどを外部の業者に委託する就職支援の現状も紹介されています。

画像
『AERA』(2011年12月19日号)

『AERA』は、人気企業100社が今春、どの大学から何人の学生を採用したかを一覧表にして公表しています。それによれば、人気100社が共通してターゲットにしている大学は、早稲田大と慶應義塾大となっています。三菱商事や三井物産などは早慶と東大、京大の4大学だけを大量に採用し、それ以外からはほとんど採用していない実態を明らかにしています。
また、エントリーでは大学名を問わないとしていても、実態は「ターゲット採用」の傾向が強くなっており、事実上「指定校」が復活していることを指摘しています。

「大学ランキング」は、就活中の学生にとっては、ランキングが上位にあるから就職は安泰であるというわけでもありませんし、下位だからと悲観する必要もないと思っています。大学選びの際に活用しようと考えている高校生もいるかも知れませんが、あくまで参考資料の1つと考えておくほうがよいと思っています。それよりは「AERA」の人気100社に見られる「ターゲット採用」の傾向が一段と強くなっていることに注意をした方がよいと思っています。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック