セーフティネットとしての学力を培う取り組み

『朝日新聞』6月4日付朝刊の教育面は、「教育あしたへ 『学力』を超えて」の第4回目として、貧困や格差が広がる中、社会を生き抜くためのセーフティネットとしての学力を培う試みが、各地の高校で広がりつつある現状を報告しています。

中央大学の古賀正義さんは、東京と宮城の高校生の追跡調査をもとに、困難な家庭換気用の中で非正規で働く若者たちを紹介しながら、社会の現実を踏まえて進路を考えてほしいと思い、「社会人になるための準備学習」の出張授業を高校で行っています。

画像
埼玉県立北本高校で講演する古賀正義さん(『朝日新聞』2011年6月4日付朝刊より)

大阪府立門真なみはや高校の松崎康裕さんは、アルバイトの調査を通して、働く権利を学ぶ授業を「必殺? 仕事人調査」と題して、10年以上続けています。また、福泉高校の井沼淳一郎さんも、現代社会の授業で、悪徳商法クイズ、過労死危険度チェック、ローンの利息計算などを試みてきました。

ここに紹介されているような取り組みは、社会の現実や働く権利を学ぶこと、学力を身につけさせることを通して、社会に無防備なまま出させない、いわば「高校は学びの最後のとりで」としての取り組みです。

格差社会が拡大する中で、経済的に恵まれない家庭層の生徒たちが、非正規雇用になりやすい現状があります。そのような現状生徒たちにどれだけ手をさしのべられるのかが、学校に求められています。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック