フラガールの全国巡業

スパリゾートハワイアンズのフラガール約30人が近く、首都圏や東北各地を巡業するというニュースがあり、『朝日新聞』4月9日付朝刊の「天声人語」にも、そのことにふれていました。

炭鉱住宅のつつましい夕餉。フラダンサー募集の掲示に心が動く少女(蒼井優)を、母親(富司純子)がきつく諭す。「こっだ東北の田舎に、なんじょしたらハワイなんかできっか」。映画「フラガール」の舞台は、1960年代の福島県いわき市だ▼斜陽の炭鉱は、温泉利用のレジャー施設「常磐ハワイアンセンター」に地域の明日を託した。坑内員の娘らも踊りの練習に励むが、閉山近しを思わす新事業の準備は、何かと白眼視された▼東京から来たダンス講師が訴える。「この子たちはヤマを救うため、立派にプロのダンサーになりました」。こうした情熱が炭鉱街をまとめ、「東北のハワイ」は成功した。後身のスパリゾートハワイアンズは年150万人を集める。

このスパリゾートハワイアンズを震災が襲い、さらに50Km先の福島第一原発事故が追い打ちをかけています。ハワイアンズは現在、休業に追い込まれていますが、地域の避難所にいる人びとへの炊き出しや入浴サービスをおこなっています。そして、閉山時以来の危機を受け、巡業を行うもので、「被災地の再生を誓い合うステージ」となります。

私がスパリゾートハワイアンズに行ったのは2008年1月のことでした。
高校時代の夏休みに、茨城県勝田市に住んでいた叔父の家へ泊まりがけで遊びに行ったとき、叔父から「常磐ハワイアンセンターが出来たから、行ってみるか?」と言われたことがありますが、そのときは「行かない」といった記憶があります。
一度、どんなところか行ってみたいという思いもありました。たまたま、いわき湯本温泉の町おこしの観光イベント「いわきフラオンパク」が行われている時期に旅行をする日にちが取れたのです。

スパリゾートハワイアンズの近くの旅館に2泊しましたが、昼間はハワイアンズのポリネシアンショーを観て楽しんだり、広い温泉につかったりして過ごしました。また、湯本温泉の町を散策したり、近くの白水阿弥陀堂に足を伸ばして見学できたのもよかったと思っています。

画像

画像

画像


炭鉱の町を行楽地に変えたのは、天声人語子がいうように、このままでは家族も地域も沈むという危機感でした。その背景には石炭から石油へのエネルギー政策の転換がありました。そして今度は、原子力発電の推進が進められる中での原発事故による放射能汚染。国のエネルギー政策のツケが福島に被さっているのを考えると、何ともやりきれません。

被災地の復興には大きなパワーが必要になります。さまざまな人たちの協力も大事ですが、誰よりも、これから地域や国を支える若い人たちの力にかかっています。地域の再生の最前列で踊ったフラガールのように。若い力に期待したいと思っています。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック