「日体桜華の改革」

次の文章は、桜華女学院の小林節校長が、2010年の11月に、東京東村山ロータリークラブで講演したときの記録です。東村山ロータリークラブの『週報』第44号(2010.11.11)に掲載されています。ネットで見つけたものです。そこからの転載です。

ここには、小林校長の教員観、生徒観、保護者観が率直に語られています。

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今ご紹介頂きました小林 節でございます。日本体育大学の付属校の一つであります桜華の立て直しの為に送り込まれました。地元の実力者の皆様に忘れられないように、思い直してもらいたく、宣伝に来たしだいです。私は今61歳ですが40歳のときに東京西RCに入会しましたが、駆け出しの大学教授には相応しくないと感じ、誤って退会してしまいました。今にして思うと良いものだと感じています。噂の土方先生、桜華の背後霊のような町田さん、ティミーのホストファミリーである中丸さん、宿泊していたウィングホテルの野村さん、「たきび」の村田さん、トムスポーツの當麻さん等いっぺんに会える素晴らしい場所です。東村山を混乱させるには、ここに爆弾を落とせば良いわけです。
よせばいいのに、何故日体大の付属校の責任者になったのか、というとについては、日本体育大学に多くの友人・知人がいたからです。最近、日体大学の寮で大麻を栽培していたり、作りかけのニセ札とか、男子学生が、すれ違った女性を強姦するとか、日体大学教授が覗き見で捕まったり、なんだか訳がわからなくなっています。その不祥事の再発防止特別委員会なるものを立ち上げ、その委員長を仰せつかったのです。大学人でないと理解できない、日体大の人間だと隠蔽するだろう、他大学の教授で法律家でという事で酒の上で私に決まったのです。私が何故それを受けたかと言うと、人生退屈したくないといつも思っていて、何か新しいにチャレンジしてみたいと思っています。評議委員会に行っている時に、桜華女子学院が完全に沈没していて、切り捨てろと言う事になっていました。しかし、最終段階でもう一度やってみようという事になり、学校改革が始まった。決まった以上は責任を持たなければならないので、ウィングホテルに泊まって一ヶ月程通いました。驚いたのは、24時間校舎の出入り自由。恐ろしいことです、女子校ですよ。変質者が夜のうちに校舎に忍び込んで、早朝練習に来た生徒を襲う事だって出来ます。また、背広で通勤してきた先生が、皆上下のジャージ(寝間着)に着替える。それでダンディーな先生がどのようにして女子教育できるのか?しかも校長と校長予定者が廊下で教師と擦れ違っても挨拶もしない。信じられないことです。ご存じのように教育とは、上から下へ水が流れるように、先輩から後輩へと情報が流れていくのです。教師が校長と擦れ違っても挨拶もしないとは!!また教室を巡回していると学生の1/3は寝ていました。子供を寝かせておいて授業するなんて無責任ですよね。でも3月末日までは我慢していました。4月1日からは怒鳴りまくっていました。4月中
に私は、ストレス性の湿疹が体全体に出来てしまう病気になってしまいました。大学病院の皮膚科に行ったら、原因は、ストレス以外のなにものでもないと言う診断でした。そこで思ったのは、こいつらは人間ではなく、サルだと思えばいいと思ったとたんに治ってしまいました。その頃教師から改革はいらない、あんた来るなと言われました。予算管理もいい加減で、あらゆる物を発注し、本部から資金を送ってもらっている状況。気違い沙汰でした。ならば一切無視してやろうと考えました。そこで学校教育を決めるのは校長です。校長が責任取って決めるのです。学校教育の原則通りやったのです。教師だって学歴があるわけで、気付かせてやれば話は早いのです。今は学校の出入りは厳重に管理され、教師達はスーツにネクタイで授業をし、廊下で擦れ違えば適当な距離で挨拶します。子供達の服も適切になりました。今は遅刻者ゼロを目指していほぼ近くなっていて、着実に良い学校になりつつあります。笑い話ですが、桜華の偏差値は40と言われていました。最低ラインです。どこで誰が決めているのか知りませんが、それが夏休み前は42になり、今は45と言われています。偏差値が上がれば客筋が良くなる訳です。大学教授は終身雇用で少しずつ上がっていくものですが、大学の入試問題は、大学教授が作成するよりも、代々木ゼミナールや駿台予備校にやらせた方が良い問題を作るでしょう。でもそれではダメで、原則大学教授が作成します。何が言いたいか、大学の入試問題は、露骨に傾向と対策です。公開された問題集を見れば解ります。学校としては進学実績を上げないといけません。従って、徹底的に傾向と対策を勉強させています。教師にも入試の仕組みを教えてあげて、教師をたたき直して、良い授業をさせています。ここには人生の成功者が居るわけですが、人生は偏差値で決まるものではない事は、ご理解いただいていると思いますが人間力で決まるんです。女の子達を伝統的な意味で、女性らしく決定権をもたせることによって、集団を少しずつ変えていけば、桜華の評価は確実に上がり、入学してくる子の質も上がる。今可愛い女の子育成プログラムをやっています。学校に通勤するのに小平駅からタクシーを利用します。運転手さんに行き先を告げると、ほとんど「日体桜華ですね」と確認してきます。それだったら元に戻した方が良いのかなと思っています。ただの桜華や桜華女学院よりもよっぽど良いと思います。グループの一員ですとアピールした方が良いと感じます。来春から日体桜華高等学校と名称を名乗ります。他のグループ校は日体の文字が皆ついています。桜華に始めていった時、ここはお化け屋敷かと思った。みんなが生き生きとして自分達を磨いていないと見えた。けど今は、建物にも生き生きとした雰囲気が出て来ました。以前は廊下の端に綿ぼこりがありましたが、今はありません。体育学校ですから、靴に泥を付けて教室に上がっていたのが、今はあり得ません。一度許してしまうとズブズブズブ、寝ている子を起こさないとズブズブズブとなってしまう。ある時寝ている子を起こしたら、眠いから寝かせてよという態度でした。そこで、人間には3大欲望があり、社会で生活して行くには、睡魔をコントロールする必要があると教えた。それでもこちらの意図に従わない者についてはやめさせました。今までに10人くらい退学させました。何故かと言うと、これまでは、お客さんが(生徒)いなかったので誰でも入れていた。それによって、教師の10人分位の手間がかかります。不良少女と言っても、キチンと原則を言って、何度も警告します。だいたいの子は治りましたが、治らない子もいます。その内そっくりな親が怒鳴り込んできます。バカ子の後ろにはバカ親が居ます。退学では都合が悪いと親も考え自主退学し転校手続きをします。中学でつまずいた子は高校の勉強の前にもう一度中学の勉強をやり直した方が良い。
学生を取るときに、病気の子(精神的に病んだ子)は病院へ行ってください。学力が足りない子については心配しないで下さいと言ってします。大学進学について、何も東大にいかなくて結構。運が良かったら東京6大学に入らないかな位です。それが桜華にとっては現実的です。今の中学3年生が統計上一番人数が少ないそうです。自分に対して、軽率であったと今感じています。一番マーケットが小さな年に収益を上げるとして、引き受けてしまったからです。ロータリーにお礼を言わなければなりません。それは、ティミーの存在です。良い意味で文化的ショックなんです。始めは英語だけだったのが今では先ほどの挨拶のように日本語を話す。素晴らしい国際交流の芽が出来たんではないでしょうか。文化的活性効果があるのです。文京区の桜陰・学習院女子・慶応女子校のような国際交流の定連校ではない、桜華に通わせることで、この子を引っ張ってきたこのクラブの政治力はすごいと思う。私の着任時の資料でこのことが一番の目玉でした。我々は実力で這い上がって行かなければなりません。そういう意味では、皆さんお孫さんの世代ではないかと思いますので、埼玉の南、東京の西エリアの安全な女子校で、偏差値はさほど高くなくても、キチンと育てて、レディーとして世に出してくれる学校があるよと言う事を是非覚えていて欲しいと思うし、切実に助けて下さいとも思っています。
商売柄色々なところでお話しさせて頂きますが私が、気持ちよく話を終えることが出来るのは、眠っている人が誰もいなかった事です。人に眠られるのが一番辛いことです。今日はジェントルメンの集まりだったと思います。これからは、桜華をキチンと経営して参りますのと、任期を限って、退路を断って頑張ります。また、その後の後継もキチンと計算して人を配置しています。今後お気付きの苦情があれば是非ご指導頂きたいと同時に真面目に取り組んで参ります。今日は大変貴重なお時間を頂きまして大変有難うございました。

事実関係の誤りだけ指摘しておきます。
・「背広で通勤してきた先生が、皆上下のジャージ(寝間着)に着替える」とありますが、体育科の先生方はジャージの着用を認めていました。それ以外の教科で時々部活のときのジャージになっていた先生は2人だけで、「皆」つまり全員の先生方がジャージになっていたわけではありません。
・「24時間校舎の出入り自由」とありますが、警備員はいましたし、21時以降は機械警備が入っていました。正門と裏門には防犯カメラも設置されていました。
・「予算管理もいい加減で、あらゆる物を発注し、本部から資金を送ってもらっている状況」とありますが、先生方が勝手に発注することは出来ませんし、各分掌・教科とも、認められた当初予算の範囲で発注していました。校長・教頭・事務長の認印がなければお金は下りません。100万円以上の高額の発注は事前に法人本部の許可が必要となっていました。

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