都立高校の日本史教科書『江戸から東京へ』

『東京新聞』1月26日付朝刊に「”東京史”いかが? 都の高校歴史教科書市販へ」という記事が掲載されていました。

東京都教育委員会は、都立高校の日本史必修化を前に、独自の日本史教科書『江戸から東京へ』を編集中ですが、私も教育モニターとして、必修化の可否や教科書案の内容について意見を求められましたので、意見を提出しました。紙ベースの教科書案は返却を求められましたが、すでに都教委のHPには掲載されており、なぜ返却を求めたのか意味がわかりませんでした。

教科書は中里裕司さんや河合敦さんら都立高校教諭7人が執筆しています。「学習の窓」での問いかけに始まり、身近な史跡や文化財をもとに、江戸時代から現代までの歴史流れが理解できるように工夫されています。
巻末には史跡や文化財の場所も地図で示されており、学習後、東京の史跡めぐりのガイドブックにも利用できるようになっています。 

本文の内容では、たとえば、関東大震災で朝鮮人が虐殺されたことについては触れられておらず、コラムの中で触れられていますが、誰が虐殺をしたのか、官憲当局の関与については記述がないように、不十分なところもみられます。そうした点はあるにせよ、検定教科書とは違って、チャレンジスクールなどで学ぶ生徒には興味・関心を引く工夫がなされている教科書になっています。

この教科書は、2011年度に全都立高校に配布し、12年度より「江戸から東京へ」「日本史A」「日本史B」の中から1つが選択必修科目になることになっています。

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『東京新聞』1月26日付朝刊より

案外東京のことを知らない人も多いので、HPをみた人から、購入を求める問い合わせや「東京の街歩きのガイドブックにしたい」という要望があったというのもわかります。
都教委では、年内に700円程度で市販する方針とのこと。教科書を片手に都内の史跡めぐりをするのもいいかもしれません。

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