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<<   作成日時 : 2017/03/27 10:41   >>

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「第1回部活動のあり方を考え語り合う研究集会in目白」が3月26日、学習院大学で開かれ、参加をしてきました。

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あいにくの雨の中でしたが、現職教員を始め研究者、一般市民など96名の方々が集まりました。

部活顧問の加重負担の問題がメディアでも取りあげられ社会問題化し、文科省でも対応を迫られ、2016年は「部活動改革元年」となりました。17年は、この問題を掘り下げて、確実に改革につなげる改革2年目。生徒の強制加入、過酷な練習、外部指導員の質の問題など、さまざまな課題があり、これらの問題をどのように解決していけば良いのか。この集会では、教員、生徒、保護者、教育行政、メディアなど、部活動に興味・関心のある方々が一堂に会し、解決の方策について考え深めていくことを目的に開かれたものです。(長沼豊さんの趣旨より)
私も大学の教職課程で「特別活動」の授業を受け持っていることから、部活動のあり方を考えるために参加をしました。

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研究集会のプログラムは、次の通りでした。

主催者挨拶・趣旨説明
  長沼 豊さん(学習院大学教授)
第1部 登壇者プレゼンテーション
  本間 大輔さん(部活問題対策プロジェクト代表)
  中澤 篤史さん(早稲田大学准教授)
第2部 鼎談(トークセッション)
  長沼、本間、中澤さん
第3部 参加者を交えたトークセッション

長沼さんは、研究集会の趣旨説明のあと、部活問題対策プロジェクトが教員の顧問選択制の署名提出が契機となって、文科省が施策として取り組みを進めるようになったこと、部活顧問の加重負担の問題が社会問題としてメディアでも取りあげられるようになり、2016年は「部活動改革元年」となっていったことを説明しました。そして、鼎談の中で、解決に向けた方策例として、休養日の設定→外部指導員の確保→顧問の選択制の導入→外部団体の組織化または企業支援の導入→勤務時間内の部活動+それ以外の活動の外部化(多治見方式)→部活動の学校教育からの切り離しと必修クラブ活動の復活、を提言しました。

本間さんは、自己紹介と部活問題対策プロジェクトの紹介をしたあと、長沼さんの助言を得ながら、部活顧問の選択制、生徒の自主的・自発的な参加により行われる部活動を要望する署名活動を行い、文科省に提出した成果として、2016年6月に文科省はタスクフォースの報告「学校現場における業務の適正化に向けて」を公表、給与美の設定や外部指導員を学校職員として位置づけることが盛り込まれ、文科省はその権限の範囲内で、部活問題の対策に取り組んでくれたこと、今後は各自治体、教育委員会に働きかけて部活問題の解決に力を尽くす必要があること、などを語りました。

中澤さんは、学校中心型の日本、学校地域両方型のアメリカ・イギリス、地域中心型のフィンランド・ドイツと、各際比較をした上で、日本の部活動は国際的には特異なほど大規模化していること、日本の戦後の部活動の歴史的変遷を見ると、1945年〜50年代はスポーツは自由と自治ノシンボルに、1964年の東京オリンピック以前は選手強化が唱えられ「選手中心主義」に、64年以後はスポーツの大衆化が言われ「平等主義」に、そして70年〜80年代は生徒の非行問題が顕在化し、スポーツが非行防止の手段となり「管理主義」となったとし、その中で運動部活動の確立と拡大が確立していったことを説明しました。そして現在の部活動は、「部活をしなさい」と命じる法律はなく、学習指導要領も「生徒の自主的、自発的な参加により行われる部活動について」は、「学校教育の一環として、教育課程との関連が図られるよう留意すること」とされているにすぎないが、学校現場では、中学校の部活顧問は「全員が当たることが原則」とするところが87.5%(スポーツ庁調査、2016年)と圧倒的で、超過勤務その他加重負担になっていることを指摘し、喫緊の重要課題として、死亡事故や体罰など生徒の生命を守ること、過酷な勤務状況など教師の生活を守ることをあげました。

部活動は、制度的にはあいまいさを含みながら、教員には特に運動部活動顧問になると加重負担となっている現実があり、生徒も自主的とされながら強制加入の部活が行われている実態があります。そうした中で文科省もようやく休養日の設定や外部指導員を学校職員として位置づけるなどの方策に取り組むようになりました。
しかし、抜本的な改善、解決に向けた取り組みはこれからの課題となっています。
研究集会では、フロアからは、部活動の意義をどう捉えるのか、部活動を社会教育に任せるべきなのか、高校や大学入試でのスポーツ推薦をどう考えるのか、勝利至上主義をどのように克服すべきなのか、顧問選択制をどのように進めていくべきなのか、部活動顧問の長時間労働をどのように解決していくべきなのか、部活の指導方法はどうあるべきか、などそれぞれの立場からさまざまな意見が出されました。第1回目の集会ということで、参加者からの意見を出してもらうことを主眼に置いたのだとは思いますが、出された意見を整理して、テーマをしぼり、議論を深めていくことを期待したいと思っています。

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