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zoom RSS 篠山紀信展 写真力

<<   作成日時 : 2017/01/08 18:04   >>

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「篠山紀信展 写真力」が開催されている横浜美術館に1月7日、妻と一緒に観てきました。
2012年に熊本現代美術館で開催されてから全国各地を巡回し、この横浜美術館が25回目の開催になるということでした。

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この日は15時からアーティストトークのイベントがあり、篠山紀信が話をするというので、整理券をもらうために小1時間並びました。直接、篠山紀信の話を聞くのは初めてでしたので、展示されている写真にまつわる話が聞けたのはよかったです。

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写真展は5つのパートに分かれていましたが、すべて人物のポートレートでした。4つは俳優・歌手・スポーツ選手などの有名人の、1つは3・11の被災者のものでした。

この展覧会は、写真を鑑賞するのではなく、美術館という大空間と圧倒的インパクトのある写真とが対峙したらどうなるのか、つまり空間力と写真力のたたかいを体感してほしいというのが、篠山の意図でした。

展覧会のチラシの写真にもなっているジョン・レノン、オノ・ヨーコの写真。

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チラシより

レノンとヨーコの共作名義のアルバム「ダブル・ファンタジー」(1980年11月)のジャケットのために依頼を受けて撮られた写真ですが、ニューヨークのセントラルパークで夕暮れ時に撮影され、これがレノンにとっては遺作となりました。その3か月後にレノンは銃弾に倒れ亡くなりました。
原版はカラーでしたが、リリースされたジャケットはヨーコの希望でモノクロになっていていました。篠山は、嫌な感じがしたそうですが、それが現実になってしまった、と言っていました。

GOD−鬼籍に入られた人々。

ジョン・レノン、三島由紀夫、勝新太郎、渥美清、美空ひばり、大原麗子らのすでに亡くなられた人たちの写真が飾られていました。
大原麗子の写真は、NHKの大河ドラマに出るときに、NHHkのポスターのようにとってほしいと言われて撮ったもので、きれいに撮れた、と言っていました。葬儀のときの遺影に使われたということです。

STAR−すべての人々に知られる有名人。

山口百恵、吉永小百合、松田聖子、長嶋茂雄、舟木一夫、そして最近ではAKB48、羽生結弦まで、その時々の雑誌のグラビアや写真集を彩ったスターたちの写真が集められていました。
篠山は山口百恵をデビュー当時から引退するまで被写体として数多くの写真を撮り続けてきました。山口百恵は70年代を代表する歌手ですが、篠山は「その時代が山口百恵を必要としていたから」とし、百恵を「時代と寝た女」と称しています。
写真は、夕方、夕陽が沈みかけた山中湖で、半分沈むボートの上に寝そべる百恵を撮ったもので、篠山は「随分色っぽい写真が撮れた」と語っていました。

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チラシより

SPECTACLE−私たちを異次元に連れ出す夢の世界。

東京ディズニーランド、後藤久美子が遊ぶメルヘンの舞台軽井沢、歌舞伎などが展示されていました。
ディズーニーのキャラクターたちだけの世界は、いつもの人であふれるディズーニーの世界とは別の、もう1つの夢の世界を描いています。
歌舞伎役者一人ひとりがクローズアップされている写真も迫力がありましたが、これは客席の一番後ろから撮ったものだそうです。
坂東玉三郎の花魁姿はきれいでした。

BODY−裸の肉体-美とエロスとの闘い。

樋口可南子、宮沢りえ、カルメン・マキなど、さまざまなヌードを手がけてきた篠山。その中から篠山が選りすぐりのショットが集められています。
樋口可南子の写真集「Water Fruit 不測の事態」(1991年)、18歳の宮沢りえの写真集「Santa Fe」。ヘアヌードブームを呼び起こした作品として知られます。篠山はヘアヌードと言ったことはないとし、その言葉は好きでないと語っていましたが。
宮沢りえの写真集は新聞に全面広告が出たことはよく覚えています。写真集は買いませんでしたが。
写真を見ると、18歳の少女の初々しい裸体がよく撮れていると感じました。

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http://eroyakuba.com宮沢りえ画像014より

相撲力士等の集合写真はよく撮れたものだと感心しました。日本相撲協会70周年記念で依頼されて撮ったものだそうです。複数の写真を横につなげる篠山独自のパノラマ写真「シノラマ」で撮られた大きな写真は、見事だと思いました。3台のカメラで撮ったということです。

ACCIDENTS−2011年3月11日-東日本大震災で被災された人々の肖像。

このコーナーだけは、有名人ではなく、突然の大災害で大切な人を失い、家をなくした、被害を受けた普通の生活をしていた人が写されていました。
篠山は写真家として、すぐに被災地に入るということはしませんでした。震災から50日後に被災地に入り、いやがる人にはカメラを向けず、同意した人だけに、「ここに立ってレンズを見てください」とだけ言って撮影したものです。被害を受けた老人、夫婦、母子、若者、子どもが、こちらを向いています。被害を受けてもうダメだという気持ちと、何とかしなくてはという気持ちと、複雑な心配をかかえながらカメラの前に立っている姿がうつし出されています。

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チラシより

有名人を撮ることの多い篠山の、別の一面を見た写真でした。

1時間ほどで見終わる予定で横浜美術館に行きましたが、トークイベントがあったために、1日がかりの美術館見学となりました。

美術館を出ると日が暮れて、イルミネーションがきれいでした。

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