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zoom RSS 「戦後沖縄・歴史認識アピール」のつどい

<<   作成日時 : 2016/05/01 23:47   >>

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沖縄と日本の戦後史を研究してきた鹿野政直、戸邉秀明、冨山一郎、森宣雄の4人の歴史研究者が11月24日付で戦後沖縄・歴史認識アピール「沖縄と日本の戦後史をめぐる菅義偉官房長官の発言に抗議し、公正な歴史認識をともにつくることを呼び掛ける声明」を発表し、菅長官に発言の撤回を求めました。そして12月15日、アピールを内閣官房に持参して手渡をし、その後記者会見をしました。

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201512/CK2015120602000110.html

抗議の対象となったのは、9月の沖縄県と政府の集中協議が決裂した後の発言。翁長雄志知事の「戦後の強制接収が普天間問題の原点」という主張に対し、菅長官は「賛同できない。日本全国、悲惨な中で皆さんが大変ご苦労されて今日の豊かで平和で自由な国を築き上げてきた」と述べました。
アピールは「主観的な思い込みを頼りに自己流に解釈した無責任なもの」と批判し、「日本と沖縄の戦後史は同列に扱える性質のものではない」と指摘したうえで、集中協議の場での菅長官の「私は戦後生まれなので分からない」という発言についても、「自分が継承する政府の行為を『戦後生まれ』といった個人的理由で否認する、驚くほどの無責任さが露呈している」と弾劾したものです。
(アピールは雑誌『世界』2016年1月号、オンライン署名サービス「Change.org」(https://goo.gl/HUO5iM)に掲載されています)

それから4か月、アピール賛同者が4月21日までに2500人を超えました。そして「戦後沖縄・歴史認識アピール」のつどいが4月23日、早稲田大学で開かれ、参加をしてきました。このつどいは、アピールを出した鹿野政直さん(早稲田大学名誉教授)らが主催したもので、会場には270人が集まりました。 ゛

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鹿野さんは、「今回のアピール経験−人びとのつながり」と題して、アピールを出したいきさつとその後の経過に触れながら、「憂慮する市民」として「沈黙は共犯」という気持ちを共有する人びとが、それぞれの立ち位置からの強い反応をいただいたことはありがたいこととしつつ、これが沖縄の人にどう受け止められるのか、−結果は、一種の戸惑いがあったが、先島諸島の人びとからは強烈な声が寄せられた、と語り、さらに「戦後の日本は民主主義になったといわれるが、沖縄は米軍の占領が続いた。日本復帰後も米軍は撤退していない」とのべて菅長官の歴史認識を批判し、アピールを実効性あるものにしたいと語りました。

沖縄県名護市から来た「ヘリ基地いらない二見以北十区の会」の浦島悦子さんは、「沖縄からアピールに思う−さまざまな「現場」とのあいだで」と題し、新基地反対の「オール沖縄」の流れにふれ「自分たちが歴史をつくっていると実感する」と語りました。

起草者の一人、森宣雄さん(同志社大学嘱託研究員)は、「ひとりのよわさと尊厳をまもる−『沖縄戦後民衆史』で考えたこと、伝えたいこと」という題で、新たに執筆された『沖縄戦後民衆史』をもとに、沖縄戦で日本の「捨て石」にされたあと米軍の占領を終わらせようとした沖縄民衆の戦後史を紹介され、菅長官の発言に黙っていては、これまで書いてきたことがウソになり、これからは書けなくなる、戦後沖縄史がなかったことになるという思いから、アピールを出すことを鹿野さんに相談したことを明らかにしました。

後半のディスカッションの中で、鹿野さんは、自己の研究を振り返りながら、沖縄のことを1つも書いていなかったこと、日本戦後史は本土戦後史に過ぎなかったことを自己批判されましたが、教え子の一人として、とても自己に厳しい先生の姿勢を改めて感じずにはいられませんでした。そして最後に、「沖縄に関わりたい、ということが、沖縄のことを我が物とするという気持ちになりやすいが、それには違和感をもっているとし、分かっていることが実は分かっていないのではないか、その間にあるきれつ、断絶を見つめめることが、本当の理解につながるのではないか。そこからしか断絶を克服する道はないと思う」という発言をされました。沖縄のことを考えるときに、噛みしめなくてはいけない言葉だと感じずにはいられませんでした。

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