三鷹の一日

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<<   作成日時 : 2015/12/03 08:01   >>

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キャンパスのイチョウやモミジの紅葉が見頃になっていました。

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今週の「進路指導論」の授業のテーマは「大学進学指導」。
授業では、大学進学指導の実務の流れを説明したあと、大学全入時代に入り、私立大学ではAO入試・推薦入試で入学する学生が一般入試で入学する生徒を上回るようになったこと、学力の低い学生でも大学に進学するようになり、リメディアル教育や初年次教育が行われるようになり、また就職環境が厳しくなりキャリア教育が行われるようになったこと、学力を問わないAO入試などで入学する学生が増え、大学の質保証が問題となり、高大接続のあり方が問題となり、教育実行会議・中教審・高大接続システム改革会議で高校教育、大学教育、大学入試改革の一体的改革が議論されていること、などを説明しました。
そして、あまり時間は取れませんでしたが、@私立大学の4割が定員割れをしている中で、これ以上大学は必要ないとする議論があるが、どのように考えるか、A高校教育、大学教育、大学入試改革の一体的改革の中で、現行の一般入試・推薦入試・AO入試をなくし、「思考力・判断力・兵家力」を中心に評価する「大学入学希望者学力評価テスト」の創設が議論されているが、この入試改革をどのように考えるか、の2つのテーマから1つを選んで、グループ討議をしてもらいました。

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講義に対する学生の感想には、次のようなものがありました。
・私は中学受験をして塾内校に入学し、その後は特に試験を受けることなく現在に至りますが、大学入試に関する複雑な制度を知ることになり、他の大半の学生との過ごしてきた世界の違いを感じました。自分に合った試験内容や方法を選べる、とありますが、どれが自分に適しているのかを決断するのはきっと生徒一人ではできないことだと思います。そんなときに、進路指導担当の教師が制度を深く理解したうえで適切なアドバイスをしたり、保護者が生徒を全て理解した助言をするなど、周りの人々の関与が非常に重要になるだろうと感じました。また、常に最新のデータを入手し活用することも大切であるため、生徒が高いモチベーションを維持することはもちろんのこと、教師側も常に動向を分析して対応策を練っていく必要があるという責任を感じました。
・AO入試、推薦入試、一般入試など、大学の入試形態は様々であり、私自身、国立の推薦入試と一般入試、私立の一般入試を経験しました。周りにも指定校で早々と決まる子がいた一方、国立の後期を3月までねばった子、浪人を決めた子など、受験期の学生のあり方は本当に様々でした。そこで今の入試形態をいっそうする仕組みが考えられているという事実は衝撃でした。大学側の負担や今の高校のあり方を考えると、それを実現するのは厳しい面が多いのではないかと思います。
・大学がキャリア教育に積極的になることに対して疑問をを持った。大学はどちらかといえば専科学ぶ場所であると思うので、それなら専門学校でよいのではないか?と思ってしまった。設備・期間として設置することに関しては異論ないが、キャリア教育に意欲的すぎると、大学が就職前の猶予期間にしかならないと感じた。
・「大学の実力」調査という数字で各大学を比較できるツールがあるということを初めて知り、興味がわいた。私は内部進学だったので、大学受験の仕組みを知ることができて勉強になった。大学について考えるときいつも感じるのが、大学に入ることがゴールになり、しっかりと勉強したかは特に問われずにたいていの学生が卒業できてしまうことだ。もう少し卒業要件を厳しくしないと、大学に行く意義が薄れてしまうのではないかと感じる。
・大学に対して細かな情報公開を求めるのは、確かに必要であると感じた。また、進路指導を行う教師は、そうした大学の情報をしっかり理解したうえで、生徒に大学進学の指導をしていかなければならないと思った。
・国が関わっている奨学金には貸与型しかないというのは、世界的にもかなりおくれている。普通”奨学金”は給付型のものを指すのに、それが貸与型が当たり前のように使われている現状。レジュメにもあったが、今まではこれでそこそこやってこられたのだ。メンバーシップ型雇用とパラレルだったから。これからはもうそうはいかないだろう。雇用の現状が刻一刻と転換している中で大学だけ古いシステムで運用していこうとするのはナンセンスだ。

グループ討議をしたこと自体の感想としては、次のようなものがありました。
・授業内でグループという儀を行いましたが、大変難しい問題であった(簡単に良い・悪いかが決定される問題ではない)こと、そして、さまざまな方からの多様な意見に触れることができたこと、本当に楽しく思いました。実際にこういったグループ討議やディスカッションを通してみても、判断力・表現力などの重要性に気付かされます。しかし同時に、そのようなものをどう評価するのか、公平性をどのように担保するかは大きな問題であり、塾講することが必要であると感じます。今後も継続的に検討してみていくことが重要であると考えました。

グループ討議をした2つのテーマについては、次のような感想がありました。
@大学は多すぎるか
・大学の新設がこれ以上必要なのか否かについては、社会的議論にもなっていますし、そのことは知っていましたが、真剣に考えたことはなかったので、ディスカッションを通じて考え、自分の意見を持つことができて良かった。また、単純な大学数の増減だけでなく、偏在や質の問題もあるということが分かりました。

A大学入試改革
・センター試験がなくなって、判断力や表現力を見る入試に変わる議論ありますが、やはり一般教養として、数学や国語が必要なので、それをあまり勉強せずに、世界と渡り合えるようになるのかが疑問であり、不安でもあります。
・大学全入時代、勉強しなくても大学には入れる、ただの就職予備校である…等々、現在の大学が抱える問題が多いのは事実です。しかしその一方で、現在推し進められている大学入試改革に違和感も覚えます。新しい時代に反感を持つのは世の常であるとは思いますが、それと同時に、教育や教育評価というものの方向性がいまだに定まっていないことが根本的な問題として存在しているのだと思います。大学入試改革という小手先の改革ではどうにもならない時期に突入しているのかも知れません。
・大学入試の方法というテーマは自分が受験を行っていた時期に常に考え続けていたテーマだったので、さまざまな人の意見を聞くことができたのは、興味深かったです。特徴的だったのは、やはりげんこうの入試を経験してきた人々は自分を含め、どちらかというと、新しい形式の入試の導入に批判的な傾向があるように感じられたことです。現行の入試によって選ばれて大学に入学して授業を受けている人々なのですから、当然と言えば当然なのですが、実際に意見を聞いてみてなるほどと実感しました。
・大学入学者選抜改革については、大変関心を持って状況を見守っている。自噴自身の大学入試の経験やその後の現状から、この大学入試のあり方が変わらないと、日本の教育を根本から変えることはできないと考えていた。大学入試で思考力・表現力・判断力を重視した評価を取り入れることや、文化・芸術活動、ボランティアなどの活動を評価に含め、人物を多元的に評価していくことは、小・中・高の教育のあり方を真剣に見直す契機にはなると思う。教育とは何か、学ぶとはどういうことか、をそれぞれの成長段階に応じて考えていく上で、大学入試のあり方は、一つの目指すべき指標となるのではないか。改革が今の方向性で進むなら、小・中・高においても思考力を重視した教育が実践されていくのではないだろうか。また、大学入学後の大学生の学び方にも影響を及ぼすと思う。入学を目指して燃えつきるのではなく、より身のある学生生活が送れるのではないだろうか。

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