三鷹の一日

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zoom RSS 模擬授業に出講する

<<   作成日時 : 2015/12/01 06:46   >>

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神奈川県立元石川高校で11月30日、1年生を対象にした模擬授業があり、依頼されて出講してきました。
住宅地とはいえ、すく近くに公園があり、緑の多い中に高校がありました。構内にはモミジの葉が赤く色づいていました。

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私の講座は「教育」。「日本の教育格差を考える」をテーマに50分、授業をしてきました。

どうしてこの講座を受講しようと思ったのか、挙手で聞いてみましたが、教員になりたい、ないしは興味・関心があるという生徒は44名中5、6名で、広く教育に関心があるという生徒が7、8名でした。

授業では、「子どもの貧困 遠い大学」(『東京新聞』2014年2月7日付朝刊)、「奨学金返済 人生の重荷」(『朝日新聞』2014年11月25日付朝刊)の記事を紹介したあと、1990年代後半以降、「戦後日本型循環モデル」が崩れ、非正規労働者が増大し、「新規学卒一括採用」「長期安定雇用」「年功型賃金」の日本的雇用慣行が崩れるとともに、経済格差、教育格差が拡大してきたこと、1960年代までは国立大学の授業料も安く、経済的にめぐまれなかった家庭層の子どもでも、学力と意欲があれば大学に進学することができたが、いまは国立大学の授業料も高くなり、奨学金も大半が利子付の貸与型奨学金のため、大学卒業後も非正規で就職した場合などでは、その返済が大変になっていること、子どもの貧困と学力とには関係があること、などを話しました。
日本では、進路とお金が結びついていることを話して、授業を終わりましたが、生徒たちは熱心に耳を傾けてくれました。

生徒たちの感想には、次のようなものがありました。

将来、教員になりたいという生徒の感想。
・日本では大学に行きたいと思っても、家庭の経済的な事情でそう簡単には行けないということにとても驚くと同 時に、新潟の山奥の家庭から京都大学に進学した父親がどれほどすごいかを改めて実感しました。自分は、  中学校の教員を目指しています。今日の授業は、そんな自分にとって、とても意味のあるものでした。
・現代において日本では、貧富の差が出てきてしまうようになり、思うように教育を受けられていない人も増えて  しまっていることが分かり、今こうして夢を持って教育を受けられていることが、とても幸せに感じました。こうし た幸せを私が先生となり、下の世代にも伝えていければいいなと思いました。
・模擬授業を受けるのは初めてだったので、とても身構えていたのですが、思っていたより授業の形は今とあま
 り変わらなかった。内容は難しかったですが…。自分は頑張っても慶應には行けないと思うので、いい経験に
 なった。はじめの方だが、奨学金に利子が付くのには驚いた。私は教員になりたくて選んだので、いい勉強に
 なった。

格差社会、奨学金の問題についての生徒の感想。
・大学の学費が高いことは知っていましたが、奨学金を借りるとこんなに借金になってしまうのだなと思いました。 日本の教育費の制度も変えることはできないのかなと思いました。頑張って大学には行って勉強しても、一生  借金を背負っていくのは大変だなと思いました。
・大学を卒業してから会社に就職し、正社員になる割合が減っていることを知って、そのようなことになっていると
 いうことは、どれだけ良い大学に入っても確実に職に就けることができるわけではないのかな、と思いました。
 奨学金が必要な人が増えていると知り、もっと楽に借りられるようになればいいのに…と思いました。
・教育の話なので学力の話をしてくださると思っていたけれど、教育の学費についてのお話しで、とても興味が湧
 きました。図やグラフが多く使われており、見やすくわかりやすい説明でした。私自身、今後に関係する話なの
 で、調べてみようと思います。
・よりよい大人、社会人、正社員になるためには、小さい頃からの積み重ねがとても大切だということが分かりま
 した。また、貧困な子どもたちのために、さまざまなサポートのものがあるのは知りませんでした。子どもたち
 は、そのようなサポートを頼りに頑張っていて、これ以上、日本だけでなく格差が広がらないように、社会が平
 等になると良いな、と思いました。

自分の家族が奨学金をもらっているという生徒の感想。
・私の兄が大学2年生で、奨学金をもらっています。私には妹もいるので、今かかっているお金とこれからかかる
 お金は莫大です。真ん中の私は、なるべくすぐに安定した就職ができるように、専門学校へ行こうと思っていま
 すが、そこでもやはり奨学金にはお世話になると思います。なるべく親に負担がかからないような制度ができて
 ほしいと思いました。

きょうの模擬授業をきっかけに、広く教育の問題に関心を持ち、また、自分の進路について考えていってもらいたいと思っています。

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