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zoom RSS 労働組合の隠された可能性

<<   作成日時 : 2015/11/28 20:24   >>

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日本キャリアデザイン学会の研究会、「キャリアデザイン・ライブ!第6回」が11月27日、法政大学で行われ、参加をしてきました。 
ゲストは二宮誠さん(連合中央アドバイザー、元UAゼンセン)、コメンテーターは濱口桂一郎さん(労働政策研究・研修機構)。

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二宮さんは、大学卒業直前に全繊同盟に入局し、福井県の労働組合の組織化されていない地域に入り、先輩に教えてもらいながら組合作りに取り組んだのを機に、約200の組合を作り、「日本三大オルグ」の1人といわれています。
二宮さんの話の中では、最初に福井県に入って長谷川織物に労働組合を作っていった苦労話が面白かったですが、労使協調主義といわれる連合系の組合に関わりながら、現在の企業別組合のリーダーたちが内向きになり、社会に向けて主張せず影響力を与えない組合になり、組合員を恐れている組合役員がいる、と批判されていることが印象的でした。
濱口さんが、労働者が多くの不満があるのに、会社をやめていくだけで、労働組合を作らない、ゼンセン以外で労働組合を作ることをしていないのはなぜなのか、を質問しましたが、これに対して二宮さんは、さまざまな異なる条件の中で組合の組織化をしてきた豊富な経験の中で、いまは知識と見識を持ち実行力をもって気がついた人が動くしかないこと、組織化が出来ないのは企業別労働組合の影響が大きいとし、組合が内向きになり、組合があることのメリットを伝え、若者の心をつかむことができていないことを指摘していました。

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私も教職に就いたときから組合員でしたが、2、3人を除いて皆組合員で、私が就職した年の春闘では1日ストライキをした経験があります。ところが、その前年にあった生徒の授業ボイコット事件はある教員の扇動によるものだとして、幹部の教員が組合を辞めると、大半の教員もそれに追随して組合を辞めてしまい、少数組合に転落してしまいました。ボイコットを扇動したといわれる教員はその後、学年から外されるなどの扱いを受けたため、学校を去りました。その少数組合に私は、教職員の労働条件や生活を守り改善していくためには組合は必要だと思っていましたから、最後まで残りましたが、私が気を配ったのは、授業など仕事はきちんとやり、非組合員の教員にも信頼を得ることでした。
当日買い求めた二宮さんの『労働組合のレシピ』(メディア・ミル、2014年)には、労働組合を作るには「日頃からのコミュニケーションによって地道に信頼関係を築くこと以外には」ない、とありますが、組合があっても、非組合員とは信頼関係を築いておくことが重要だと思っています。
私が組合の委員長になったとき、理事会側から成果主義賃金制度の導入の提案がありましたが、組合ニュースでの広報や集会で教育の場での成果主義の問題点や団交の状況を知らせて、組合の活動への理解を図り、反対署名には全教職員の賛同署名を得ることができ、理事会側も成果主義賃金制度の導入を断念しました。

今回の研究会開催の趣旨の中に「日本の職場では、若者の使い捨て企業、長時間労働、メンタルヘルスの問題が多発しています。今こそ、労働組合に出番があるのではないかと思い、このキャリアデザインライブを企画しました」とあります。
労働組合があるところでは、いまこそ労働者のために、こうした問題に取り組むことが求められていますし、労働組合がないところでは、その職場から逃げるのではなく、職場の労働環境を変えていくために、全労連、連合、首都圏青年ユニオンなどの協力を得ながら、大変ですが、労働組合(ユニオン)をつくっていく若者が出てほしいと思っています。そのためには、フロアとの議論にもありましたが、学校の中で労働組合の意義や役割を教える労働教育に取り組むことも重要になっていると思っています。

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