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zoom RSS 揺らぐ「学べば脱・貧困」

<<   作成日時 : 2014/12/01 08:30   >>

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貧しくても能力を発揮できれば、未来を切り開けるのが、教育だった。だが、貧困を脱するための教育の平等が揺らいでいる。−『朝日新聞』2014年11月25日付朝刊

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学費で苦しむ同世代のための募金活動をする高校生たち(名古屋市)『朝日新聞』2014年11月25日付朝刊

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『朝日新聞』2014年11月25日付朝刊

朝日新聞の「教育2014 格差を考える」の連載1は、重い奨学金返済の問題を取り上げています。

愛知県春日井市の生活保護を受けている母親(38)は中3の息子をショッピングセンターの一角で大学生のボランティアが教える学習センターに通わせているが、経済的に豊かな人はどんどん上に行くのに、貧しい人は貧しいままだと感じ、「息子にはなんとか大学まで行かせたい」と話す。
宮城県の非正規雇用の保育士の母親(50)は、私立大に通う長女が高校から貸与型の奨学金を借り大学のと合わせると260万円になり、下の長男が高校に進学すれば、新たな借金が重なる。長女は2つのバイトのかけもちでバイトがきついので大学をやめたいと言い出したが、大学をやめれば150万円の借金はどうするのか、無事卒業できたちとしても借金を返せる職に就けるのか、確たる保証はない。「貧乏から脱出させるための進学でも、借金が増えるだけの『降りられない賭け』になっている」と、母親の悩みは深い。

このようなルポのあと、記事は、子どもの貧困率が過去最悪を記録する一方、国立大学の年間授業料は40年前の約15倍になり、日本学生支援機構の奨学金を受けている大学生の割合は2012年度に52.5%と2人に1人と増加し、その約9割が貸与型の奨学金であるという日本の奨学金の現状を紹介し、奨学金という名の「借金」にたよらざるを得ない家庭が増え続けていることを解説しています。

矢野真和さん(桜美林大学教授)は、「低所得だと返さなくていい所得連動型奨学金にして、しりつだいもこくりつだいなみにじゅぎょうりょうをひきさげ、進学費用は税金で負担するべきだ」とコメントしていますが、高等教育の授業料の無償化は国際公約にもなっているのですから、真剣に検討していく必要があります。

先週の大学の授業で、大学進学指導の問題をテーマにしましたが、その中で、生徒にも保護者にも、大学進学希望であれば、入学費用をどのように用意するのかを早めに考えるように話をしておくことが必要で、日本では進路とお金はセットで考えないといけないこと、奨学金は貸与型で「学生ローン」に過ぎず、借金を背負って社会に出ていくことになることなどを話しました。

アベノミクスは、富裕な者はますます富裕になり、貧困な者はますます貧困になっていくという、格差の拡大をもたらすものです。給付型の奨学金の導入も見送られました。
貧しい家庭に産まれた子どもは、入学費用が工面できないために大学や専門学校に進学できず、その結果、高卒就職や非正規雇用をよぎなくされる現状があります。このような貧困の連鎖を断ち切る政策を進めていくことが求められています。

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