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zoom RSS 大学進学指導に関する授業

<<   作成日時 : 2014/11/26 22:26   >>

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きょうは冷たい雨の降る一日でした。

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今日の「進路指導論」の授業は大学進学指導がテーマ。大学進学を希望している生徒にどのように指導していったらよいのか、ということだけでなく、大学進学をめぐる諸問題として、現在の多様化する大学入学選抜方法、教育再生実行会議・中教審での大学入試改革の提言、情報公開の義務化と大学選択への活用、高大接続の問題(リメデイアル教育、初年次教育)、就職支援・キャリア教育、奨学金問題などを取り上げて、説明をしました。

学生のリアクションペーパーには、大学入試の多様化に関連してAO入試に関することと奨学金問題について感想や意見を書いているものが多かったのが印象的でした。

・AO入試の話を聞き、SFCでは比較的きちんと行われているが、真似して取り入れた他の私立大学では、その概念が乱れていると知り、残念に思った。また、大学で補習教育が積極的に行われていることも初めて知った。確かに、私の通っていた高校でも、指定校推薦で進学が早く決まっていた友人たちは、2学期以降、学習に対する意欲が落ち、また良い成績を取ろうというモチベーションも薄れていたように思う。SFCでも、英語受験の学生のために「基礎数学」という授業が設置されていた。数学受験で入学し、英語が不得意な学生は英語を取ることが出来たり、帰国子女枠で入学した学生は、日本語の授業を取っていたりしていた。奨学金の問題は今後、経済格差が広がることを見据え、給付型の奨学金をいかに増やせるかが重要であると感じた。
・大学入試についてですが、私はSFCの学生で周りに多くのAO入試経験者がいます。その学生たちは意志をもって大学に入学し、大学進学の意義をきちんと考えている人が多いという印象です。一般入試よりも、内部進学よりも、優秀だなあと思っています。
・AO入試や指定校推薦のように多様なかたちで入学試験が行われることについては、多様な学生を得るという意味で利点はあるかと思いますが、健全なかたちでそれが使われてこそだと考えています。AO入試は学生時代に行った活動で評価してもらうというものですが、AO入試の対策としてボランティアやそういった活動をする人も少なからずいるようです。推薦にせよ、学校側が進学実績を上げるために、およそ推薦するにふさわしくないような生徒の成績を上げるという小細工をして入れさせる、ということも実際にあります。(私の学校では先生が悪びれもなくそのようなことを言っていました。)学力が満たさない者がいわば抜け道のように一般入試以外の方法を利用できてしまう現状には疑問です。
・AO入試について、自分の周りにもAOで入学した友人がいますが、「正直授業についていけない」という趣旨の発言をしている人が目立ちます(留年している友人もいます)。確かに学力評価のみでなくという理想は分かるのですが、「最低限の学力」の基準を底上げするなりしないと、AO等で入学した学生にとってむしろ過酷な状況に陥ってしまうのではないかというように感じました。いまの大学は(自分の法学部の場合)かなり知識にかたよる部分があり、基となる知識量不足で苦しんでいる友人をたくさん見かけます。ここからAOはむしろ酷な制度なのではないかとも思っています。

・私自身、奨学金を借りているので、奨学金の問題点には関心があります。学生を支援するための機構が利子を取ることには違和感があります。
・高校生のとき、大学の学費は本当に高価だなと思っていました。国公立大学は私立大に比べて学費が安いですが、高い偏差値の国公立を目指そうと思えば、ほとんどの場合高校生のときに予備校に通う必要が出てきて、結局は予備校通学費に高額の代金が必要です。さらに難関大学に入学するのは私立中高一貫進学校出身の子が多いです。つまり、国公立大で学費が安くても、大学入学までに多額の教育費がかかっているということです。大学生の親の収入の平均値が一番高い大学は、国立大である東大だとよく言われています。親の収入によって子どもが受けられる教育レベルが変わってしまうという現状はどうにか改善できないものかと思いました。
・平均賃金が低下している中で、大学の学費は上がっている。家計が苦しい中で、大学に進もうとする子は、奨学金を借りざるを得ない。そうして頑張って大学に通っても、卒業後、ローンとして長年返済していかなくてはいけないというのは、とてもつらいと思う。大学入試を見直す段階にきているなら、奨学金制度も変えていくべきだと思う。
・今回の授業で大学における問題の所在をみることができた。奨学金の問題は中でも、来年から大学院に進学する者としては、決して他人事とは言えないだろう。日本には給付型の奨学金は少ない(ほとんどない)ことは大いに問題である。日本の人材を育成するためには、これらを充実させていかなくてはならないだろう。

AO入試の問題、奨学金の問題以外では、教師になった際の心構えを書いていた学生もいました。

・大学への進路指導はわたしが受けたころからも変わっているのだと思った。大学数が増えたことで学びたくなる大学に行くということが生徒のためになると考える。そのためには、大学も情報開示し、その情報を高校の進路担当が生徒たちに流すことが大切になる。HPだけでなく、新聞、雑誌の記事にも目を光らせるべきだと思う。また、センター試験の廃止など受験が変わりつつあるので、生徒だけではなく、保護者に対しても変化をタイムリーに伝えていくのも学校の進路指導担当には求められてくるのではないかと思った。私の高校では保護者に対しての入試説明会のようなものはあまり開かれてなかったように思われる。

大学のキャンパスにあるイチョウの木もちょうど見頃になり、雨に打たれて散った葉が辺りを黄色く染めていました。

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