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zoom RSS 立憲デモクラシーの会公開講演会

<<   作成日時 : 2014/11/08 22:02   >>

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立憲デモクラシーの会主催による公開講演会が11月7日、早稲田大学で開かれ、参加してきました。
約450名が参加したとのことですが、年配の男性だけでなく、若い女性の姿も目立ちました。

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講演会のテーマは「国家は何を守るのか−グローバル化と戦争」。
第1部 基調講演 内田樹さん(神戸女学院大学名誉教授)「資本主義末期の国民国家のかたち」。
第2部 パネル・ディスカッション「戦争と女性」
  浜矩子さん(同志社大学教授)、岡野八代さん(同志社大学教授)、青井未帆さん(学習院大学教授)
  司会 三浦まりさん(上智大学教授)

立憲デモクラシーの会共同代表の山口二郎さん(法政大学教授)は、開会の挨拶で、「慰安婦」問題での朝日新聞攻撃に見られるように、日本社会の劣化は深刻な状況にあるとし、いまの日本に復元力があるのか、と問い、いろいろな場で復元力をつくっていなければならない、と述べました。

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基調講演では、内田さんは、歴代自民党政権は面従腹背で「対米従属を通じての対米自立」の戦略をとって、1951年のサンフランシスコ講和条約で「独立」を、72年の沖縄返還で「領土」を獲得するという成功体験にみられるように、国益の増大、主権回復をはかってきた、と70年代までは「対米従属を通じた対米自立」の戦略はそれなりの合理性があった、とします。しかし、80年代以降は、対米従属=日本の国益となり、この40年間は、日本の国益が増大していないにもかかわらず対米従属の政策を採り続けていると批判しました。たとえば、特定秘密保護法の制定は、アメリカの軍事機密を守るためというのが制定理由となっているが、それとひきかえに国民の基本的人権は制約され、権力の中枢から機密が漏えいすることには配慮されていないこと、集団的自衛権の行使容認も、アメリカの海外派遣の下請けに過ぎず、テロの標的になるリスクを負うことになることなどを挙げて、日本の政策決定をしている人たちは、対米従属でアメリカの歓心を買いながら、自分たちの私利私欲、出世のために、国益を損なう行動をしているとし、清朝末期の官僚と同じ「買弁」にすぎない、と批判、日本国憲法の理想を実現していくためには、「知恵と言葉」が持っている力で、権力者のロジックを白日の下にさらしていくことが武器になる、と述べました。

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パネル・ディスカッションでは、3人からそれぞれ発言があり、それをもとに司会が質疑をするかたちで進められました。

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・浜さんは、安倍内閣の進める女性活躍は、女性を「ブラックランド」にするものだとし、回転木馬に乗る女性は死に至り、木馬を回転させているのは低賃金の非正規の女性たちで、女性の貧困に対応しようとしているわけではない、と批判しました。そして、女性は社会のメインストリートから外され差別されており、既存の社会の中の一定の役割を越えて社会の状況を見ることができることから、戦争への最大の防波堤になりうる、と発言しました。
・青井さんは、女性は台所・介護から解放されていない現状にあり、公的な承認への渇望を持っているとし、戦前の国防婦人会のように戦争の中では国家のもとに足をすくわれる恐れもあるが、戦後の各種女性団体は平和運動の重要な主体となっており、憤りを自覚的に持つことが大切であると説きました。
・岡野さんは、ジョン・ロックは、処個人の所有権が政府により侵害され、公正な裁判が行われない状態を「戦争状態」としており、戦争になれば市民は生命・自由・財産の一部の権力者に握られ奴隷状態になると指摘しました。そして、憲法前文にある平和的生存権の規定からすれば、恐怖や欠乏の状態は戦争の状態であり、子どもの貧困にお金を使わない日本の現状を批判し、また、「慰安婦」問題では日本の人権感覚が問われているとし、日本政府は1956年に国連が採択した奴隷制度廃止補足条約に署名も批准もせず、慰安所で行われていた女性の身体への侵害を極力小さく見せようとしており、戦争=奴隷状態であることを認識する必要があると指摘しました。
・三浦さんは、新宿や秋葉原での人身売買、JK産業、非正規労働者、ブラック企業と、奴隷状態にある人々がたくさんいること、得られていない承認が国家に利用され、戦争に利用される可能性があること、国家は人を守らないだけでなく、国益さえ守らないこと、そのような日本の状態の中で、「ジッパー女子」ではない女性のあり方を考える中で、そこに希望を見通したいと発言しました。

その後、パネリストとの間で議論が交わされましたが、三浦さんが最後に、出世に絡め取られている男性性を打ち壊して新しい男性性をつくっていく必要がある、と述べられたことは、同じ男性としても考えなくてはいけない問題と感じました。

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