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<<   作成日時 : 2014/10/31 07:21   >>

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10月29日の「進路指導論」の授業では体験活動を取り上げました。
勤労体験やボランティア活動、インターンシップ、ジョブシャドウイングなどを説明しましたが、リアクション・ペーパーを読むと、学生たちはインターンシップよりもジョブ・シャドウイングの取り組みに関心を示していました。

インターンシップとは、「高校生や大学生が在学中に自分の専攻や将来の進路に関連した就業体験を行うこと」と定義され、生徒・学生の学習意欲の喚起、高い職業意識の育成、特に勤労観・職業観を育成するうえで大きな意義をもつものとされています。国立教育政策研究所は毎年、全国の中学校・高校を対象に、中学校の職場体験、高校のインターンシップの実施状況を調査しています。2013年度の場合、公立中学校で職場体験を実施した学校は98.6%と過去最高の実施率になっています。高校のインターンシップは、全体で69.5%の実施率となっていますが、公立は79.8%であるのに対して私立は40.6%と低くなっています。学科別では、総合学科85.8%、職業学科83.8%に対して普通科は62.6%と低くなっています。体験した生徒数は、全体では24.3%となっていますが、職業学科60.7%、総合学科41.3%に対して、普通科は13.7%と微増はしていますがきわめて低くなっています(国立教育政策研究所「平成25年度職場体験・インターンシップ実施状況等調査結果」2014年)。

これに対してジョブ・シャドウイングは、あまり知られているとは言えない取り組みですが、アメリカでは、「中学校高学年から高校低学年を対象としたキャリア探索活動の一種で、生徒が企業の職場で従業員に密着し、特定の職種や業種について学ぶこと。様々な仕事を探索し、高校の高学年でキャリアを専攻するうえで役に立つ」(学校から職業への移行全米事務局「学校から職業への移行制度用語集」)とされ、「半日から1日の間、企業で働く社会人を観察し、さまざまな職務を体験することで、学校での学習が実社会で必要なスキルや知識の習得につながることに気づかせる。そして、「なぜ学校で学ばなければならないのか?」という疑問に対する答えを発見させることを目的とする。職場の環境や服装、チームワークの大切さ、ビジネスマナーなどを観察することも重視される」とされているものです。

アメリカでは毎年2月2日をジョブ・シャドウデイとし、多くの生徒が参加をしています。日本でも沖縄県や埼玉県では県が主催して実施しています。

私が桜華女学院に在職していたときには、先生方の協力を得て、高校2年生を対象に夏休みにジョブ・シャドウイングの取り組みをしました。

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保育園でのジョブ・シャドウイング
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接骨院でのジョブ・シャドウイング

なぜインターンシップではなく、ジョブ・シャドウイングとして取り組んだのか、このことについては「実践報告 ジョブ・シャドウイングの取り組み」(『キャリアデザイン・ニュースレター』第3号、2004年)でも書いたことがありますが、@多くの中学校では2年生の時期に職場体験として地域の事業所の協力を得て職場体験を実施しており、高校段階で同じ取り組みをすることについては疑問を持っていたこと、またA本校は普通科の高校であり、専門高校のように身につけてきた専門的知識や技術を実際の職場で経験させる取り組みはできないこと、さらにB大学生のように長期間にわたって特定の職業技能の修得をはかるような取り組みをすることも難しいこと、などの問題点が考えられたからです。

授業ではそのようなことを説明しました。

学生の感想には、次のようなものがありました。

・JobShadowingは今回初めて聞いたが、興味深いと思った。「なぜ学校で学ばなければならないのか?」という疑問に対する答えを見つけ、仕事との結びつきをつくることは、とても大切であると感じる。アメリカの場合は特に、企業のローメリット(イメージの向上)が大きいと思うが、従業員側も、自分の仕事を見直すきっかけとなる意味で、良い行いだと思う。また、インターンシップで、仕事を実際に経験することも意味あることだが、そばで見学しながら、その仕事を客観的に見つめることも、重要であり、かえってその仕事をよく見渡せるのではないだろうか。
・ジョブ・シャドウイングを私は経験したことがないのですが、従業員の方たちの働く姿勢を見るというのは、中高生にとって必要名ことだと思います。私が中学校で職場体験(スーパー)をした時は、中学生にしごとをさせられないという雰囲気で、たいしたことをやらせてもらえず、友達とおしゃべりをしている子もいました。職場体験は受け入れる側の負担が大きいですし、ジョブ・シャドウイングがもっと一般的になってもいいのではと思いました。
・自分自身も、中学2年生のときに職場体験を行ったが、中学1〜3年、また今後の進路選択につながるような取り組みを学校が実施していたとは思えません。教員側がていねいに意義を説明し、断片的な活動としない重要性がわかりました。
・私は、ジョブ・シャドウイングに賛成だ。私もインターンシップに参加したことがあるが、できることはたかがしれていた。それよりは、仕事内容をきっちり把握できるジョブ・シャドウイングの方が良いだろう。

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