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zoom RSS 第63回進路指導研究協議全国大会

<<   作成日時 : 2014/07/25 07:41   >>

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第63回進路指導研究協議全国大会が7月24日、国立オリンピック青少年総合センターで開かれ、参加してきました。

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午前中の記念講演は、一色潤貴氏(文部科学省初等中等教育局)の「高等学校教育を巡る最近の状況について」。一色氏の講演は、高校進学率の推移や総合学科など多様化が進められる一方、生徒の基礎学力の不足と学習意欲の低下が指摘されるようになった高校教育の現状を述べ、ついで、高校教育改革のこれまでの取り組み、現在の高校教育の課題、とくに教育再生実行会議や中教審で議論されている高校教育における質の確保・向上、高大接続に関する議論を紹介したものでした。すでに新聞で報道され、文部科学省のホームページでも紹介されている資料をもとに説明をしたもので、特に目新しいものではありませんでした。

午後の分科会は、第2分科会「「ホームルーム活動・総合的な学習の時間における進路学習の計画と実践」に参加しました。
森田雅彦さん(茨城県立土浦第一高校)の「地域・保護者・産業界との連携を図ってのキャリア教育−授業横断的的に創る企業・研究所・官公庁訪問を通して−」と皆川佳美さん(広島県立尾道北高校)の「高い志を育てる尾道北高校のキャリア教育」の2つの実践事例発表でした。土浦一高は普通科の、尾道北高は進学型総合学科の、それぞれ進学校ですが、どのようなキャリア教育に取り組んでいるのか、進学校はキャリア教育の取り組みが弱いと言われているので興味がありました。

森田さんの発表は、1年次に各クラスを4グループに分け、1日2事業所の職場訪問をするもので、受け入れ先は地域・保護者・産業界と連携して開拓し、事前学習−体験活動−事後学習についてはLHR、総合的な学習の時間、情報の授業と教科横断的に取り組んだことを発表したものでした。
質疑応答の中でも出ていましたが、ていねいに職場訪問の取り組みをしていることは分かるものの、発表では学校全体の3年間のキャリア教育の中での職場訪問の位置づけが明らかでなかったこと、また、なぜ1年次の実施が望ましいのか(他学年では2年次に実施している学年もあるとのこと)、明確でなかったのが残念でした。また、私も質問をしましたが、土浦一高の生徒であれば、生徒が個別に訪問先のアポイントを取ることができるし、体験活動を重視したいのであれば、1事業所に1日を使ってジョブ・シャドウイングに取り組んだ方が、職業理解を深めるためにもよいのではないか、と感じました。

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皆川さんの発表は、「自己理解と社会理解を図り、学問・職業への関心を高め、自ら社会的課題を発見し、社会貢献への意欲と態度に接続する自己の生き方・在り方を考える」ことを目標に取り組んでいるキャリア学習の内容を紹介したものでした。産業社会と人間と総合的な学習の時間を活用して3年間を通して系統的・計画的に取り組んでいることが分かる発表でした。1年次には、学問・学部学科研究、マインド・マップ研究(「23歳の私」をテーマで自己の将来像を描く)、広島大学のオープンキャンパス参加、卒業生講演会、リーディングマラソン(現代の社会的課題に関する新書等を5冊読み意見交換をする)、難関大学出張講義、テーマ別学習(4人でグループを作り、1つのテーマで探求活動を行い、全体発表会を行う)、2年次には、夏休みに修学旅行を研修旅行として実施(東京の企業・研究所・大学訪問、卒業生によるパネルディスカッション)、3年次前期までの課題研究セミナー(各自の課題研究を小論文にまとめ、パワーポイントで発表する)という取り組みをしています。
全校的にキャリア学習の組織を作り、計画を立てて実施しており、指導・助言者の小林正人氏(東京都教育長指導部統括指導主事)が「3年間のプログラムができていて、すぐれた取り組み事例である」と評価されていましたが、進学校でもきちんと取り組むことができることを示しており、私も高く評価できる取り組みの1つだと考えています。

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この尾道北高の実践発表を聞けたことは大きな収穫でした。

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